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映画「パリ、嘘つきな恋」2018年制作

2021-03-05 15:35:47 | 映画
 「パリ、嘘つきな恋」これは日本向けの題名、日本人はパリと言えば何でも飛びつくからだ。そういう私もそのうちの一人。原題が「Tout le monde debout(みんな立ち上がろう)」なのだ。

 この映画の監督・主演しているのがフランク・デュボスク。この男なかなか渋いのだ。1963年11月生まれの撮影当時55歳。落日前の夕日のように、輝くひとときなのだろう。    

 その男ジョスラン(フランク・デュボスク)は、ナイキ、リーボック、アシックスという靴メーカーの代理店店長なのだ。しかも独身で女好き。一人前に部下にゲキを飛ばすが嘘つきでもある。

 どれだけの報酬があるのか、住んでいるのはプール付きだとよ。このプールがのちに劇的な効果を発揮するんだよ。親友の医師とランチを楽しんでいるとき、母の死を知らせるスマホが鳴った。

 ポルシェをぶっ飛ばして実家の母の部屋で、母の車いすに座って、母の好だった曲を流していた。そこに現れたのが向かいに住む胸の谷間もあらわなジュリー(キャロライン・アングレード)。

 「うわっ、魅力的だ」ととっさの嘘で足の悪い男になった。だが、ジュリーが紹介したのが足の不自由な姉フロランス(アレクサンドラ・ラミー)だった。ジュリーの姉妹愛なのだ。

 そのフロランスは、バイオリニストで各地を団員とともに回り、テニスの腕も相当なもの、しかもユーモアも持ち合わせていた。デートを重ねるうちにジョスランは、フロランスを愛し始める。フロランスの目にも好意が浮かんでいる。したがって嘘の身体障碍者を装うジョスランは、真実を告白しなければならない。いつ?どこで?どのように? 観る方もいろいろ考える。レストランなんかでの正攻法ではこの恋は壊れる。交通事故のよな偶発的な出来事が必要なのだろう。まさにそれが起こる。

 フロランス役のアレクサンドラ・ラミーが、徐々に美しさを増していくに従いジョスランの気持ちも高揚するという仕掛けになっている。当初のフロランスは、化粧気もなく普段着で気に留める存在でなかった。コンサートに招待されて2階の特別席からのフロランスを見ると、長いまつ毛とアイシャドウに口紅、ドレス姿で華やかな雰囲気。テニスの試合も清潔な色気に包まれる。レストランでの楽しい時間。

 ジョスランは、フロランスを自宅に招待する。この頃には、二人の恋する気持ちが最高潮、夜のとばりにプールの水がキラリと光る。「泳ごう」とジョスラン。大人の恋のコメディ。ハッピーエンディングで幸せ。





コメント (7)
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