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カントリー音楽界のスーパースターを凡庸に描いてしまった「アイ・ソー・ザ・ライト」2015年制作

2017-02-25 16:32:59 | 映画

              
 ヒットチャートの首位に11曲もあり、CMT(カントリー・ミュージック・テレビジョン)の2003年「カントリー音楽でもっとも偉大な40人」という選定で、ジョニー・キャッシュに次いで2位となっているハンク・ウィリアムズの人生を描く。 が言わばスーパースターのハンク・ウィリアムズを平凡にしてしまった。

 2009年のアカデミー賞では、名もない老境のカントリー・シンガーを描いて、それを演じたジェフ・ブリッジスがアカデミー主演男優賞を受賞しているをみると、この作品は勿体ない気がする。

 ハンク・ウィリアムズを演じるのはトム・ヒドルストン。準主役という位置が多い気がするが、アマゾン・オリジナル「ナイト・マネジャー」では主役を演じる。

 本作ではいくつかの曲を歌っているが、なかなか出来がいい。ハンク・ウィリアムズは、裏声の唱法もありそれもこなしているから見事だ。批評家の中には「ハンク・ウィリアムズの楽曲が持つ感情的な深みに達していない」とする人もいて、酒に溺れるハンク・ウィリアムズの葛藤が描ききれていないのが残念。

 ヒットチャートに11曲といわれるが、ここでウィキペディアから引用しよう「ハンク・ウィリアムズは、背中の痛みを和らげるため、アルコールやモルヒネをはじめ、様々な鎮痛剤を服用していたが、1952年には、それが私生活でも、職業生活においても問題を引き起こすようになっていた。  ウィリアムズは、何度も深酒で酩酊し、そのために離婚し、「グランド・オール・オプリ」から解雇された。1953年1月1日、コンサートへ赴く途中、ウィリアムズは医師にビタミンB12とモルヒネの混合液を注射してもらったが、既にアルコールと抱水クロラールを摂取していたこともあって、致命的な心臓発作に見舞われた。移動中の車の中での悲劇だった。そのときハンクは、29歳だった。短い人生ではあったが、ハンク・ウィリアムズはカントリー音楽に多大な影響を残した」とある。

 この中の「グランド・オール・オプリ」は、テネシー州ナッシュビルでカントリー音楽のもっとも有名な舞台。カントリー・シンガーはすべてここを目指す。
 
 ヒットチャートに11曲とあるが、その中の「ジャンバラヤ」は、いろんな歌手に歌われていて、馴染みがあっていいかもしれない。その「ジャンバラヤ」をハンク・ウィリアムズでどうぞ!
     
劇場公開2016年10月

監督
マーク・エイブラハム、プロデューサーで脚本家、本作は初監督。

キャスト
トム・ヒドルストン1981年2月イギリス、ロンドン生まれ。
エリザベス・オルセン1989年2月カリフォルニア州生まれ。

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