昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

湿原雑景(Ⅱ)

2004-05-30 22:10:31 | Weblog
 二日程続いた低気温もどうやら回復し、今日の日中の外気温は十八度を越えた。早速く妻とウォーキング、行き先は約半月ぶりに自転車道路にした。珍しく暖かい日曜日とあって、子ども連れや若いカップルのサイリング、それに私らの様な老夫婦の歩行者で賑わっていた。何よりも嬉しかったのは前回の時とは打って変わって、頭上では雲雀が囀り、姿こそ見せなかったがカッコウ鳴き声が、葭の大草原の彼方此方の林(ハンの木)から長閑に聞こえて来る。それに先日は姿どころか鳴き声さえ無かった「オオヨシキリ」が、幾羽も飛び回っていた。

一番嬉しかったのは一羽だけだったが、滅多に現れることのない「丹頂」が、クルルークルルーと鳴きながら飛んでいた事だった。一瞬のことで折角持参していたカメラを構える暇さえ無かったが、ただただ感動して飛び去るのを見守っていた。今日のウォーキングはきっと忘れられない想いでとして、私ら夫婦の心に永く残るだろう。