昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

夏立ちぬ

2004-05-08 22:09:42 | 日々の雑記
暦の上ではもう夏とのことだが、かって夭折の歌人が「最の・・」と詠んだ、我が街は春さえも未だ遠くとかく枯れ色のみがの眼につく。今年一番の気温(16℃)に惹かれて、街を貫く運河跡公園に出掛けた。
公園はそれぞれ目的別に五地区に分けて造成されていて、其処には暖かい週末のこととてそれなりの人出が見られた。しかし噴水はシートで覆われたままだし、パークゴルフ場も閉ざされ、遊具も未整備状態である。多くの人たちはウォーキング、幼児の自転車の練習、犬の散歩が主体のようである。桜の木は蕾も無く硬い枝先ばかりで開花は何時のことやら・・タンポポさえも眼に付かない有様だ。そんな只淋しいだけの公園内の一ヵ所、一番日当たりの良い場所に、早咲きの「紫つつじ」を見つけた。たった一群れだが、その淡いピンクの花びらに、ホット救われた思いで帰ってきた。