畑のつぶやき

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食、農への思い

乾燥機

2010-08-30 05:19:17 | 農作業
8月29日(日) 

稲刈と、夕方の、ニンジンの水掛け。
シャワーを浴びて、夕食の支度をして、ビールを流し込む。8時ころからの夕食だが、時には、食べ終えるか終えないかのうちに、まぶたがくっつきそうになる時がある。時間は、まだ9時を回るか回らないか。遅い時でも、10時ころには布団に入るが、そんなときは、9時過ぎには、寝入っている。
しかし、夜の間、夜中に、動き、仕事をしてくれているのが、乾燥機だ。乾燥機は、灯油バーナーと送風機、そして、穀物を循環させるコンベアの付いた、貯蔵タンクのようなものだ。
刈りいれた籾を張りこんで、籾の量と、仕上がり乾燥の水分パーセントを設定して、スイッチを入れる。刈りいれた時の、籾の水分は、約、20%ほどだ。これを、15パーセントに仕上げるのが、乾燥機の仕事だ。
私が、疲れと、アルコールの心地よさに、ぐっすりと眠りこんでいる間も、文句一つ言わず、働き通してくれている。バーナーが、灯油の炎を噴き出し、送風機が温風を吹き込む。コンベアは、一定間隔で、穀物を循環させる。下の方の籾を引き出し、上に送り、投げ入れる。籾が、均一に温風により乾燥できるように、庫内の籾を循環させるわけだ。
だから、夜中、一度は、作業場に行き、乾燥機の労を、ねぎらってやる。時間は、火によって違う。12時くらいの時もあれば、3時近くの時もある。機械を点検し、乾燥具合を調べる。無人の作業場で、灯油を燃している。火の用心も必要だ。
そんな夜中、外は、月明かり。雲一つもないような晴天だ。が、ポツポツと、トタンをたたく、雨だれの音。作業場の、トタン屋根から、廂のトタンに流れ落ちる、夜露のたたく音。
猛烈な残暑の日々だが、季節は確実に、移っている。

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