畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

脱衣籠

2010-03-24 17:54:29 | 介護日記
3月24日(水) 

強くはないが、一日冷たい雨。気温も上がらず、寒い。
出荷の手伝いをして、その後は、サツマイモの育苗温床作り。電熱線を、ネズミにかじられたので、修理。後は、貯蔵してあるさつま芋を掘りだせば、苗作りはできる。今年は、雨が多かったので、腐っていなければよいが。

母が、パジャマの上に、上着や、カーデガンを羽織ったまま、布団に入るので、困っている。全部洗濯しなくてはならないからだ。
10日ほど前から、脱衣籠を利用し始めた。籐作りのようなかごを購入した。夜、パジャマに着かえさせるとき、昼着はみんなその中に、入れさせる。その上で、部屋から持って出てくる。夜の間は、パジャマと、洗濯しやすい羽織るような上着を渡しておく。
着替えて、かごに入れた衣類を、持ち出すのは、一苦労。理由が必要だ。
「明日は、出かけるから、洗濯したものを、持ってくるから」
「どこに行くんですか」
「デイサービス」と、かごを持ち去ろうとしたら、
「明日朝にしましょうか」
「今夜のうちに、洗濯してしまうから」やっと持ち出す。
翌朝、どこから出したのか、見たこともない上着や、カーデガン。
それはそうだ、25年も暮らした、母の部屋だ。たんすや押し入れをひっかきまわせば、何か出てくるだろう。
辛抱強く、続ける。衣類は、洗濯してやるから持ち出すことにした。
「これも洗ってくれるんですか?」
「これは、まだいいんじゃないですか」
「きれいに洗ったものを、着た方が、気持ちよいだろう」と、応える。
翌朝、そっくり持って行ってやるのだが。
見たこともないような衣類は、その後は出てこない。