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ポテト姫の気まぐれ雑記 part2

つれづれなるままに、気ままに綴るエッセイ集

「鼻濁音」の話(しつこく?2回目)

2021-10-27 | 音楽話
(写真は、記事の内容に関係なく、「ゲンノショウコ」の種の部分。(^^) この形が「御神輿(おみこし)の屋根」に似てることから「ミコシグサ」という別名もあるそうです。)

 前回「鼻濁音」に関する話を書いた時に、例として「サザエさん」のオープニングソング「♪ お魚くわえたドラネコ〜」の途中の部分「♪ みんなが笑ってる〜」の中の「が」の発音について、触れたところ、それを実際に聞いて、確認してくれた方が「なるほど、あの発音なら、自分も同じように歌っている」とコメントしてくれました。(^^;

 たぶん、「そういうこと」なんじゃないか? と思うのが、私の個人的な見解です。(^.^)
 つまり、日本語の「ガ行」の発音には「2種類」あることを、多くの人は、特に意識することも無く「無意識」のうちに、自然に「使い分けている」のが現実なのでは? ということです。

 私の場合、長年「合唱」や「声楽」に関わっていて、しかも「日本語の歌」には、特に「熱心に指導してくれた」お師匠様の下で育った関係で、更に「日本語の言葉、一つひとつ」に、とても敏感になっているわけです。

 ということで、他の歌にて「ガ行」の発音がどうなっているか? 少し検証してみました。(^.^)

 ① 吉幾三さんの「雪國(ゆきぐに)」





 「♪ 追いかけて〜 追いかけて〜… ゆき〜ぐ〜に〜」というフレーズがありますが、「ゆきぐに」の「ぐ」これはしっかり鼻濁音で歌われてました。(^-^)

 ②  「あいみょん」の「マリーゴールド」






 
 彼女の歌を、改めて聴いてみると、「ガ行」の発音に対して、私は全く「違和感」「感じる箇所は、ありませんでした。(^_^)
 この曲には、「ガ行」の言葉が、けっこう出てきます。 
 「風の強さが」の「が」、「君が恋しい」の「が」、「でんぐり返しの日々」の「ぐ」と「が」、「麦わらの帽子の君が」の「ぎ」と「が」、「マリーゴールド」の「ゴ」、「そっとぎゅっと」の「ぎゅ」。
 そのうち、普通の「ガ行」の発音で歌っていたのは「マリーゴールド」の「ゴ」(go)と、「ぎゅっと」の「ぎゅ」(gyu)だけで、あとは全部「鼻濁音」で歌ってますね。(^_^*)

 ③ 「フーリン」の歌った「パプリカ」






 
 この歌に関しても、気になったのは1箇所だけ。「まがり くねり」の「が」。これは、私の感覚だと鼻濁音だと思うのですが、彼らは、普通の「ga」と発音してましたね。(^^;
 あとは、私が違和感を感じた箇所はありませんでした。(^.^)
 「誰かが」の「が」、「夏が来る 影が立つ」の2回の「が」、「花が咲いたら」の「が」、「夢をえがいたなら」の「が」、「木陰で」の「げ」、…etc
 全て鼻濁音で歌われてますね。

 ってことは、20歳代の「あいみょん」も、「子どもグループ」の「フーリン」も、しっかりと鼻濁音が歌えているわけで、「若年層は出来ない」という通説も怪しくなってくるような? (・・;)
 もしかすると、「鼻濁音」という言葉や、「説明」が「難しい」だけで、「耳で聴いて」、具体的に「これが、普通のガギグゲゴ」で「これが鼻濁音」と、聞き分けられれば、普通に「簡単に」発音出来るのでは? と思うのであります。^_−☆


(こちらも「ゲンノショウコ」の現在の姿。)


(こちらの写真が「ゲンノショウコ」のちょっと前の姿。(^^) この段階の種子の形から「ロウソクソウ」という別名もあるそうです。)

(こちらが「花盛り」の頃の「ゲンノショウコ」)



 




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4 コメント

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しつこくても鼻につかない (子猫)
2021-10-27 10:57:46
お姫さん。その後よく考えたら私は唄う時にほとんど鼻濁音を使っていると思います。たぶんその方が唄いやすいからだと思います。「が行」をGA、GI、GU、GE、GOと発音すると次の音に行くときに休符が入ったようになって音が途切れるからだと思います。逆に鼻濁音を出そうと意識するとGA、GI、GU、GE、GOになってしまうのではないかと思います。
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Unknown (ポテト姫)
2021-10-28 04:47:12
子猫さん
 実は、「歌」の場合、鼻濁音を使うかどうか? は、個人的な事情で選ぶモノではなく、実際は「言葉」として、初めから「決まっている」ものなんです。(^^;
 「指導する立場」としては、「正しい発音」で歌って欲しいので、説明するわけですが、今は「若い世代」〜「子ども世代」に行くほど、「説明しても、理解されない」と嘆く指導者が増えている…のが現状らしいですね。
 でも、こういう風に「聴いてみる」と、若い歌手も、子どものグループも、ちゃんと鼻濁音を使えてるわけだから、「説明方法」を工夫すれば、「上手く使えるようになるのでは?」と、私が個人的に思った次第です。^_−☆
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鼻濁音 (spa)
2021-10-30 21:00:03
鼻濁音の話の全回のものはしりませんでしたので、内容が
重複してしまうかもしれませんが、私の考えたことをひとつ。
学校という言葉の「が」は鼻濁音ではなく、「私が」の「が」は
鼻濁音です。濁音で発音する人もいます。
発音が統一されないのは、濁音と鼻濁音の区別を示す記号が
無いからだと思います。文科省が中心になり、きちんと
決めるべきかと思いますが、さほど重要なことではないので
その気もないのかなと思っています。
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Unknown (ポテト姫)
2021-10-31 03:13:04
spa さん
 よかったら、「鼻濁音」に関する、前の記事も読んでみてください。(^.^)
 「鼻濁音」に関する「記号」的なモノは、一応存在してるようですヨ。(^^; 日本語の「発音記号」みたいなモノで、確か「か」の右上に「。」を付けるような形のモノ。でも、それが、一般にまで「定着」していないのが、現状のようです。(・・;)
 私の記憶も曖昧ですが、昔、小学校の国語の時間に、教科書を音読しながら、その違いを「習った」ような気もするのですが、今は、その「発音の違い」まで、授業では採り上げないらしいですね。
 「お」(o)と「を」(wo)の違いにも「触れない」と、聞いたこともあります。
 そもそも、そういう点に「こだわる」のも、我々のように「歌の勉強」をしている者だけなのかも?と、思われる昨今です。^_−☆
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