「黒鍵のエチュード」とは、本来は、ショパン作曲の、ピアノ曲の名曲なのですが、ここでの話題は、少々違います。(^^)
そもそも「エチュード」とは、「練習曲」の意味で、ショパン様は、このエチュードをたくさん作っておられます。それに「ニックネーム」的なタイトルがついている曲がいくつかあって、有名なところでは「革命」「木枯らし」「別れの曲」そして、この「黒鍵」ですかね。
しかし、これらの曲は、みんな「これが練習曲?」って思えるほど、弾くには難易度の高いものばかりです。
「黒鍵」は、文字通り、「黒鍵」をより多く使うので、この名前があるんだと思われます。
さて、ここで私が書こうとしてるのは、その曲ではなくて、鍵盤楽器の「黒鍵」だけで、遊びながら弾ける曲がけっこうあることであります。
最近、ちょっと調べてみた限りでは、「茶摘(♪夏も近づく八十八夜~)」「チューリップ」「春よこい(♪歩き始めたみーちゃんが~)」「北国の春(♪白樺~青空~南風~)」「昴(すばる)」「函館の女(♪は~るばる~来たぜ函館へ~)」「アンコ椿は恋の花」「チャルメラのメロディ」...。
そして、「黒鍵」を使った、代表的な練習曲が、多少「白鍵」も使いますが、「ねこふんじゃった」。
これらの曲を見て、気づくのが、「昴」「北国の春」など、日本だけじゃなく、アジア全般でもヒットした曲が含まれること。実は、それにはわけがあったんですね。「黒鍵」だけ、ということは、音にすると「ド・レ・ミ・ソ・ラ」と同じことになる。「ファ・シ」が抜けている、言い換えると「4番目、7番目」の音がない。
実は、この音の配列を「4と7がない」という意味で「ヨナぬき」音階と呼び、日本やアジアっぽい曲の特徴とされるそうなんです。つまり、「黒鍵」だけを使うと、自動的に、この「ヨナ抜き」音階が使えるってことなんですね。
ではここで、お手持ちの鍵盤楽器を使って、「チャルメラ」の音を出してみましょう。
ところで、「チャルメラ」って、楽器名だったんですね。「チャルメラホーン」とか云う、木管楽器の一種なんだとか...?
「ドレミーレド・ドレミレドレー」ですから、三つ並んだ黒鍵を使えばチャルメラのメロディーになりました。
チャルメラは木管楽器ですか。
今までてっきり金管楽器だと思っていました。
こういうことは人からキンカン(聞か)ないと分かりませんね。
同じように「ニロ抜き」というのもあるそうです。「ニロ」=「2,6」=「レ、ラ」=「ド・ミ・ファ・ソ・シ」 これが、「琉球音階」と同じになるそうで、この音階を使えば、沖縄風の音楽ができるようです。
>あきもとさん
私も、今回調べただけなので、イマイチ詳しくないのですが、クラリネットに似たような楽器だそうです。
「チャルメラ」も、あのメロディのことを指すのかと思っていました。(^^;)
それによるとピアノの一番低い音であるNo.1のAの理論値は27.6Hz、一番高い音であるNo.88のCの理論値は4205.0Hzでした。
No.52のCの理論値は525.6Hz、No.64のCの理論値は1051.3Hzでした。
1051.3÷525.6=2.000ということで、1オクターブ上がると振動数が2倍になるということがよく分かりました。
私が気が付いたことは、同じドレミでも、どの音をド(ダジャレではありません)にするかによって音階が変わるということです。
2進数(1、2、4,8・・・)でオクターブが変化し、そのオクターブの中で7つの音のバランスが取れるようにした音階というものに、この歳になって感動しています。
お姫さんの音楽理論のおかげで、また新しい感動を味わうことができました。
ありがとうございます。
ところで、ファ♯(黄色)のところから、上に1つずつ上りながら、「♪は~るばる~来たぜハ~コダテ~」と、弾いていくと、音程がぴったりハマりますよ。お試しあれ。(^^)
この曲は、まだカラオケなるものが世の中に登場する前の頃、学生時代にコンパの席でよく唄いました。
それも振り付けを交えながらです。
”♪逆巻く波を乗り越えてー”というところでは「ひょっこりひょうたん島」の波のように手を動かしました。
懐かしいですね。
ついでに「北国の春」を伝授。(^^)v
「シ♭(青)」を4回たたいて、「白樺~」となり、「緑・青・青・緑・黄」で「あおぞ~ら」、次に、そのまま左に下っていくと「み~な~み」、続く「~か~ぜ~」でまた上がり「黄・黄・橙・赤」となるはずです。
写真と文章によるピアノの通信教育を受けているようです。
「フィボナッチ級数」というのをご存知でしょうか。
0,1,1,2,3,5,8,13,21,34・・・
という級数(数列)のことです。
次の数がその数とひとつ前の数を足したものになる数列です。
0+1=1
1+1=2
1+2=3
2+3=5
3+5=8
という具合です。
植物の枝や葉は枝の先の方からこの数列に従って左右の間隔を作り出しているものが多くあるそうです。
今日、庭の木の枝を確かめてみたところ、枝の先の方が間隔が狭く、枝の付け根に向かってほぼこの数列に従って段々広がっていることが分かりました。
低音部の階段(振動数の差)が低く、高音部の階段が高い音階というものも、自然の摂理に基づいて作り出された植物の枝葉の配列のように、自然の摂理に基づいて人間が作り出したものだと思いました。
こういうことが分かるようになり、音楽が益々好きになってきました。
そういえば、「メタセコイヤ」などの木の樹形の美しさは、そういう自然の配列バランスの良さから来てるんでしょうね。(^^)
ピアノの弦をみると、低音部はスプリングのような形の物で巻かれており、1本、やがて同じ形が2本、その後、普通の弦が並んで3本...という風に変化してますね。