先週ロシア大統領Vladimir Putinが米国、EU,カナダ、豪州、ノルウエーからの農業および水産物製品の輸入禁止を発表した。これはウクライナ問題に関る制裁への報復である。(8月13日TFSND)
もっとも大きな打撃を受けるのはスコットランドのサバ漁業で、毎年1600万ポンドの対ロシア輸出を行なっている。「我々はロシア輸出に関係する企業や生産者と話し合いを継続し、この禁輸策の影響について検討を行う。又同時に欧州市場におけるこのことの余波についても探る」と第1大臣Alex Salmondが語った。「 「又同時に我々は新しい海外や国内市場の開拓に目を向けるがこれはロシア禁輸の影響を短期的に軽減するのみではなく、長期にわたるビジネスの機会を創造するものである」と。
ノルウエーのサケ部門もまた大きな影響を受けることになる。ロシアは最大の輸出市場で年間8億ドルの輸出を行なっている。このノルウエーのサケに対する禁輸は世界規模で価格の下落を招くことになろうがロシアの消費者にとっては価格高騰に繫がるとTradex Foodsが報じている。ノルウエー外務大臣Børge Brendeはこの禁輸はまったく納得の行かないものと発言している。
豪州の場合はおよそ50万豪ドルのロシア向け水産物の代替仕向け先を見つける必要がある。しかしながらhアイルランドの場合はロシア向け農産物の比率は輸出全体の2.5%であり、この国の倍は影響を受ける会社へのアドバイス体制を立ち上げることになる。
この禁輸の影響を受ける多くの国々は新しい市場を求めることになる。南米諸国はこのところロシアむけの水産物と肉類の輸出を増やしてきた。ロシアは最近ブラジル、えくあどる、チリーなどとの食物輸入拡大についての対話を継続、これには水産物も含まれている。またベトナム産Pangasiusナマズやエビの禁輸についてもベトナム7社にたいしては解禁としている。