memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

巨大トロール漁船で火花を散らす   豪州

2012-08-31 00:08:16 | 水産・海洋
一見すると船は中型のバラ積船かタンカーのように見えるが、この船が漁業をめぐり物議をよんでいる(8月20日FUD)

この騒ぎの中心は巨大なオランダのトロール漁船FV Margrisである。この9,400 トンの漁船は豪州水域で操業を始める。保護活動家らはこの船が国の魚資源にたいし取り返しのつかない損害を与えると警告、船を送り返すことを求めている。この船は豪州のSeafish Tasmania社が持ち込んだもので、18,000トンのアジとレッドベイトの漁獲枠を与えられている。環境主義者らはこうした魚はミナミマグロやアザラシなどの主要な餌であると指摘している。 FV Margirisはどのような基準から見ても印象的な規模で、一日当たり240トンの魚を処理冷凍することができ、その船倉能力は6,200トンである。

FV Margirisはタスマニアを基地としてNSWから西豪州にかけての広大な推移域で数千トンの漁獲をする準備を進めているが,これにより魚資源に取り返しのつかない損害が生まれることが懸念されている。論争は現在政治的な舞台に移り、環境保護団体はこのトロール船にたいする抗議集会を繰り返している。彼らはクロマグロやその他の魚種にリスクとなるとしている。しかしながら、本船FV Margirisを所有する会社はその非難を否定し、本船は漁獲枠に従い、注意深く監視され持続可能なものであるという。また混獲の比率も低いと。漁業活動を管理する豪州漁業管理当局は漁獲枠は科学的根拠に基づくという。しかし豪州環境省大臣のTony Burkeは 議論を考慮し、承認が停止されるか覆される可能性があるという。

セネガル漁民の喜び

2012-08-31 00:07:47 | 水産・海洋
5月に、29隻の外国漁船に対する許可を政府が取り消したことでセネガル漁民に利益となる事象がすでに生まれている(8月20日ALLAFRICA)

外国漁船が退去して2か月以内にセネガルの各地St. Louis Kafountine through Rufisque Thiaroye, Hann, Soumbedioune, Mbour, Joal, Saloum islandsなどでは漁獲の増加がみられている。地元漁民によれば今では毎日水揚げができるという。Hannの漁民Médoune Sarrは外国船が退去してから,漁獲は好調という。Casamnceでも5月の初め以降同じような状況にあり港の状況は劇的に変わったという。「グリーンピースは正しいと思う。彼らは外国の表層引き漁船に対抗してくれた」とkafountine桟橋のMoro Dembaはいう。

最近Kafountine市に戻ったがグリーンピースは今年のはじめから "My Voice, My Future" キャラバンを展開、セネガル政府の首脳部に対し外国表層漁船への許可取り消しを求めていた。セネガル水域から大型船が退去してから地元の水揚げは大きな改善が見られ、過去2年間で最高になっているという。こうした好ましい結果ではあるが漁業者らは政府に対する圧力を持続することが必要という。