memories on the sea 海の記録

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違法漁具の排除を    タイ (2)

2015-07-28 08:36:02 | 亜細亜海道

タイは1976年以降乱獲に直面してきた、12,000隻以上の漁船が破壊的な漁具を使用していた。その5年後当局はオッタートロールとプッシュネットの禁止を宣言した。過去政府は違反者について5回までは恩赦を与えてきて、それが1996年まで続いた。2000年には政府は日中のカタクチイワシまき網とカタクチイワシfalling netのライセンス発給を停止した。

現在では1431隻がカタクチイワシ漁具を有しそのうちの558席はライセンスを持っていない。乱獲の36%までがタイ(シャム)湾で行われ、4%がアンダマン海で行われていることを把握しているが、それらの漁船はオッタートロールとpush netである。

仮に1年間漁船が係船されればおよそ年間30万トンの魚が市場から消えることになる。これに対し市場全体への供給量は300万トンである。とはいえ、現実面では数千隻もの漁船が書くも長く係船されることは不可能である。漁民らは生活のために稼がねばならないし、漁が無ければ乗組員への給料も払えない。我々当局としては殆どの漁船はその漁具を順法なもの変えるものと信じるしそうすればライセンスの需給も可能で出漁できることになる。影響は限定的かつ短期であろう。

しかし長期的には肯定的な結果を期待している。結果的に我々は合法的な漁船のみを有し、それらはEUの要請にも当てはまる。

EUは違反者に対しての強い罰則を求めている。またその要請にはIUUとの戦いを国としての取り組みとし、船舶監視システム (VMS)の装備を30総トン以上の船に求めている。くわえて、トレーサビリテイを向上し水産物の由来を判然とさせることも求めている。我々はEUの要求の50%までを達成したがさらにゴールを目指し努力する必要がある。

我々としてはこの問題解決のための時間余裕をEUに期待したい。多国においての同様の問題にあっては期間延長が与えられた。我々はもう少し時間が必要だ得る。VMSについては6615隻のうちの500隻がすでに装備している。


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