すべては海の上 紛争の韓国国境 （１）

現在の位置は地図の上の青い点である。それがBaengnyeong島だ。この露頭は北朝鮮領内にあるように見えるが、実際はそうではない。写真に見えるのは記者自身のもの、このインターネット高速通信も自分のもので、有刺鉄線は韓国領のものだ（4月30日REUTERES　by Damir Sagolj )

Baengnyeong島は最近自分が訪ねたほかの島に似ている。それらは南北朝鮮の国境紛争海域の韓国側にある。北方規制線として知られるこれは北と韓国を区切る有名なDMZ（非軍事地域）の延長線上にある。然しそれは北に向かって湾曲している。この熾烈な隣人同士を区切る線は60年前にはじまり、依然解決していない。

自分はこれまでに多くのDMZの写真を見てはきたがNLL北方規制線については総多くはない。DMZは怖いけれどなじみがある。ここは世界でもっとも重武装した国境であり冷戦後唯一の深刻な国境である。一方最近のウクライナからの報道は同じような国境がそこでも敷かれることを示唆している。ふたつの朝鮮での前線は現実のものである。ひとつであるのにふたつに分割する不可解の線である。この国境に沿った海での生活を自分は知らない。自分は先ごろの両国間の砲撃の応酬の事件の写真で知るのみである。

北朝鮮の若い指導者金正恩Kim Jong Unがおんぼろのボート多人数で乗り込みBaengnyeong 沖を走っている写真がある。然しそれは自分がこの海事国境を北側から見たときのものであった。自分はこの国境に行き近代的なハイテクと旧習に囚われた奇妙で魅力的な生活を目にした。