MOLが三菱重工を告訴 MOL COMFORT海難事故で

日本の巨大船社MOL三井大阪商船はコンテナ船の建造にあたった三菱重工MHIの損害賠償を求め告訴する。コンテナ船MOL COMFORTは昨年6月にイエメン大沖で船体が折れて沈没した（2月7日SNT)

コンテナを満載したMOLCONFORT の沈没についての調査はいまだ明らかにされてはいないとロイドリストが報じている。しかし原因究明のいまだ行われない中、東京地方裁判所に提訴された。MOL, MHI、NKのためロイド船級協会は技術的助言を提供、その報告によればMOLCO　MFORTの船体中央の折損は船首尾方向に凸変形を受けたために発生したと。

また調査官らはその姉妹船6隻の船底外板に20mmの変形座屈をみとめ、NK船級およびIACSの要求レベルの2倍の補強が必要としている。

VesselsValue.com によれば事故前の本船の価値は4580万ドル、また積載していた4372個のコンテナ全損のコストがこれに加わることになる。2007年これらの姉妹船は世界で始めての高張力鋼を船殻に使用したもので、板圧を薄くした場合の脆性破壊に耐えられるとMHIは報告していた。2007年以前にMHI長崎造船所が建造した最大のコンテナ船は 6,208 TEUのものであるとロンドンのシップブローカー Clarksonsが報じている。