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memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

深海イカの交尾習性を発見   フォークランドの漁業学者

2010-07-30 00:00:16 | 水産・海洋
長大な生殖器をもったオスのイカが見つかり、深海イカの交尾について明らかにされたのはこれがはじめてである(BBC EARTH NEWS 7月8日)

オスのイカの生殖器は外套や頭足部などを含むおおむねイカの全体長に等しいほど大きさである。これによっていかにメスのイカに受精させるかが理解できる。オスのイカはこの長大な生殖器をメス以下の中に差し入れ精子を噴射する。又この発見は海洋のイカの交配の理解に役立つ。

深海漁業の専門家であるスタンレーに本部を置くフォークランド漁業局のAlexander Arkhipkin 博士は彼とその同僚がイカにこのイカを捕まえたかその詳細は“ Journal of Molluscan Studies”で発表された。 「成熟したオスのイカはパタゴニア斜面の深海調査航海の際に発見された。我々はこの動物を捕獲したときその腕や脚は動いてはいたが瀕死の状態であった。表皮の色素は活動し広がっていた。とBBCに語った。「成熟度の調査のため外套を切開したときに我々は見慣れないものを発見した」 「イカの生殖器である。外套膜の縁よりもやや長い程度のものが突然勃起し、長さにして67センチに成長、イカそのものの長さと同じになった。

このイカの性的興奮は研究者たちに驚きを与えた。しかしこれによって深海イカの交配についてのなぞが明かされた。生物学者たちは 浅い海にいる頭足類、タコやイカについて知っていた。 すべての頭足類はそのマントルと呼ばれる閉じられたフードのような形が妨げになっている。この形は頭足類の特徴である。
この動物はこのマントルをジェット推進に利用している。彼らは呼吸のためには換水する必要が有る。また彼らは排泄器官と生殖器官をマントルの内側に収納しておく必要が有る。

それがオスの頭足類に挑戦をもたらす。彼らはどのようにしてこの外套膜を通して出すのか、 海水が外套膜の中を通過するときに精子はどこにとどまるのか、そしてメスは動き呼吸できるのか? 浅い海の頭足類は進化した特別な腕でこの仕事を行う。彼らの生殖器は短く、精包spermatophoresと呼ばれる精子嚢を持っている。8本ある手足のうちの一本が変化してメスの受容器に精子を渡すのだ。 この受容器は召すのからだの表面あるいは内部に位置している。

深海以下の場合オスはもっと原始的な方法をとることが知られている。この場合は彼らの制止をメスのからだの中に注入するのだ。とにかく変化した腕がないのにそれをどう行うのかがなぞであった。「深海イカの場合 言った移動するのかが疑問だった」と Arkhipkin教授は言う。しかし、今回捕らえられた深海イカの種Onykia ingensがこのなぞを明かしてくれた。「明らかにこの長い生殖器がその解法である」と教授は言う。このイカはこの長い器官をメスのからだの中に差し入れ、精子が流れてしまわないように直接注入する。

どのようにメスのからだに精子が注入されそして受容器にたどり着きそこにとどまるのかはまだなぞである。 それは頭足類の血液の中を巻貝のからだの場合と同様に巡回するのではないかカタツムリのような頭足類はその遠い関連がある。しかし巨大イカがどうやって再生産されるかというもうひとつの異様な理屈を示唆してはいない。

いくつかの巨大イカ(Architeuthis dux),あるいは超巨大イカ (Mesonychoteuthis hamiltoni), が浜辺に漂着し目視されることがあるが科学者たちは、それらの繁殖の習性についての推測をおこなっている。死んだ標本は見つかってはいるが極端に長い生殖器を見ることは不可能であり、それは彼らの外套膜の内側に隠されている。と教授は言う。「ある著者は仮説として巨大イカはその精子嚢をメスにたいして水圧噴射しているのではといっている」と教授。「明らかに、我々の発見は 巨大イカの再生産の習性は奇妙なものといえる。先月、同じ科学者たちが深海の魚類とイカが神秘的な回遊を行い北太平洋と南西大西洋を結んでいることを発見している。

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