最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

誰かがやらなくてはいけないことは私がやります。思考や行動の根底にあるのは「世のため、人のため」

2019年03月30日 16時00分19秒 | メディカルはこだて
第69号のトピックスニュースは「誰かがやらなくてはいけないことは私がやります。思考や行動の根底にあるのは「世のため、人のため」

看護師が自宅を訪れて、患者の生活を支える訪問看護は在宅医療の重要な柱の一つだ。訪問看護ステーションフレンズ(函館市末広町)では、住み慣れた地域や自宅で最期まで安心して暮らせるように支援を行っている。
障害者や障害児の地域での生活をサポートするため、函館市では日中活動の場を提供し、見守りや社会適応のための訓練などを行う「日中一時支援」を行っている。フレンズでは5年前から函館市の委託事業として開始した。所長の保坂明美さんは「事務所内にベッドのあるキッズルームを設けて、障害児の日中一時支援を行っています。障害児の訪問看護を担当していた際に、一時支援事業を始めたいと考えていました」と語る。障害児の中には人工呼吸器を装着している子どももいる。
「誰かがやらなくてはいけないことは私がやります」。保坂さんのモットーだ。北海道の訪問看護ステーション出向支援事業も道南地区で最初に行った。この事業は病院の看護師に在宅を知ってもらうことを目的としたもので、昨年4月にスタートした。「昨年10月、訪問看護がどう患者や家族と関わっているのか。訪問看護の視点がどこにあるのかを知ってもらうために、病院の退院支援を担当している看護師と2週間一緒に仕事をしました」。
訪問看護に必要であれば、さまざまな資格取得や講習も受けてきた。在宅褥瘡管理者や日本腹膜透析医学会指導看護師の資格、在宅・介護施設療養者の摂食嚥下・排便を考える多職種連携システムの構築(AMED研究事業)主催の超音波検査法を用いた大腸観察や嚥下内視鏡を用いた嚥下観察などの教育プログラムに参加し、全課程を修了。最近ではICT(情報通信機器)を用いた死亡診断書の取り扱いについて、医師による遠隔での死亡診断をサポートする訪問看護師を対象とした研修会にも参加している。


「人が好きで、患者が好きです。だから患者を守り、ケアの質も守ります」と語る訪問看護ステーションフレンズ所長の保坂明美さん。
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