北海道新聞10月26日付の記事は下記の通り。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/0b/aae410415844fb4806fcd8d156d96ce2.jpg)
函館市の共愛会病院(水島豊院長、378床)で8月末、足のむくみで入院した女性患者=当時(91)=が、糖尿病患者向けのインスリンを誤って3回投与され、低血糖で一時、意識不明になっていたことが25日、分かった。担当医が同姓の別の患者と勘違いしたミス。女性は回復したが、病院は「非常に大きなインシデントだと受け止めている。再発防止に努めたい」と話している。
病院や女性の家族によると、女性は8月20日に入院。同月23~25日の毎日1回、インスリン0・14ミリリットルを投与された。その結果、25日に血糖値が1デシリットル当たり20ミリグラム以下となり、低血糖発作で意識を失った。
女性の容体は、検査を経てブドウ糖が投与されたことで落ち着いたが、道内のある糖尿病専門医は「血糖値がここまで低くなると、30分も続けば脳の機能が落ち、さらに続けば植物状態や死亡する恐れもある」と指摘する。
ミスは、連絡を受けて病院に駆け付けた女性の家族が「(女性は)糖尿病と診断されたことがない」と指摘したことなどで判明。病院によると、60代の男性医師が、同じ日に入院した同姓の患者と女性を間違えたことが要因という。
病院は女性と家族に謝罪し、「医師と看護師の双方が氏名や識別番号(ID)で患者を確認するなど、基本的なルールを徹底する」考え。一方で「(女性は)後遺症の心配がない。関係者の処分は考えていない」と説明している。
女性の家族の1人は「意識低下の連絡を受けた時は『もう最期かも』と怖くなった。(医師の)謝罪からは命を預かる職業人の責任が感じられなかった」と話している。
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函館市の共愛会病院(水島豊院長、378床)で8月末、足のむくみで入院した女性患者=当時(91)=が、糖尿病患者向けのインスリンを誤って3回投与され、低血糖で一時、意識不明になっていたことが25日、分かった。担当医が同姓の別の患者と勘違いしたミス。女性は回復したが、病院は「非常に大きなインシデントだと受け止めている。再発防止に努めたい」と話している。
病院や女性の家族によると、女性は8月20日に入院。同月23~25日の毎日1回、インスリン0・14ミリリットルを投与された。その結果、25日に血糖値が1デシリットル当たり20ミリグラム以下となり、低血糖発作で意識を失った。
女性の容体は、検査を経てブドウ糖が投与されたことで落ち着いたが、道内のある糖尿病専門医は「血糖値がここまで低くなると、30分も続けば脳の機能が落ち、さらに続けば植物状態や死亡する恐れもある」と指摘する。
ミスは、連絡を受けて病院に駆け付けた女性の家族が「(女性は)糖尿病と診断されたことがない」と指摘したことなどで判明。病院によると、60代の男性医師が、同じ日に入院した同姓の患者と女性を間違えたことが要因という。
病院は女性と家族に謝罪し、「医師と看護師の双方が氏名や識別番号(ID)で患者を確認するなど、基本的なルールを徹底する」考え。一方で「(女性は)後遺症の心配がない。関係者の処分は考えていない」と説明している。
女性の家族の1人は「意識低下の連絡を受けた時は『もう最期かも』と怖くなった。(医師の)謝罪からは命を預かる職業人の責任が感じられなかった」と話している。