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最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

「師」と「士」の違いは

2013年10月27日 11時42分36秒 | 新聞コラム
北海道新聞みなみ風の「立待岬」。10月21日掲載のタイトルは、「師」と「士」の違いは。



 ネットの闘病記をよく読むが、医療者の職名の間違いが目立つ。多いのは「師」と「士」の間違いだが、無理はないと考えている。
 医療分野には多くの「師」や「士」がいる。「師」を用いるのは、医師や歯科医師、看護師、助産師、保健師、薬剤師、診療放射線技師などで、「士」には理学療法士や作業療法士、臨床心理士、歯科衛生士などがある。
 師団など軍隊や多くの人という意味もある「師」は、教師や講師など学問や技芸を教授する人、専門の技術を職業とする人などに用いられるようになった。「士」で思い浮かぶのは武士や力士、紳士などで、「さむらい」や「りっぱな男子」、役人や軍人という意味もあるように男性を強く意識させる。この「士」はやがて学徳を修め尊重すべき地位にある人、一定の資格・役割をもった者に用いられるようになる。こうなると師と士の区別がよくわからない。
 詐欺師やペテン師、寝業師などはどうなのか。人をあざむいたり、人の虚をつくのに高度な専門技術を駆使するからに違いない。昭和のAV男優はサオ師と呼ばれていた。この人たちもきっと高度な専門職なのだろう。
 さらに「司」や遣唐使などの「使」もある。昔はマグマ大使がいた。マグマ大使は地球侵略を狙う宇宙の帝王ゴアとの戦いに専念していたので、外交交渉を行う大使よりは戦士が相応しい。それにしても「し」が付く職名は数多いが、自分の名前も最後は「し」だった。
                    (メディカルはこだて発行・編集人)
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