最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

函館脳神経外科病院は人工知能(AI)搭載のCT装置を導入

2023年05月31日 11時16分55秒 | メディカルはこだて
第85号では函館脳神経外科病院放射線課の佐藤彰太さんを取材した。

函館脳神経外科病院(西谷幹雄理事長)は昭和62年の開院以来、 脳血管障害を中心に発症急性期より社会や家庭に復帰出来るまでの一貫した専門的治療を実践し、地域医療の向上に貢献してきた。脳卒中のより早期の診断と治療を強化すべく脳卒中センターの開設や脳卒中ケアユニットを設けるほか、脳卒中治療のリハビリテーションは、発症当日よりベットサイドで開始し、休日も休むことなく365日体制をとっている。診断面ではMRIや超音波診断装置等、非侵襲的診断機器を積極的に導入。特に令和2年に最新機種へ更新したMRIは、3・0T2台、1・5T1台の計3台体制となった。
昨年9月にはCT装置をオランダのフィリップス社製「インサイシブCT」に更新した。新しいCT装置は従来と同じく64列128スライスのマルチスライスCTだが、フィリップスの人工知能(AI)搭載のCT装置を導入したのは道内初となった。
インサイシブCTのAIの特徴はプレサイス・ポジションとプレサイス・イメージの2点にある。プレサイス・ポジションはAI搭載のカメラを使用して自動にポジショニングをする機能だ。診療放射線技師の佐藤彰太さんは次のように話す。「CT室の天井に設置してあるAIカメラによって頭部や胸部、腹部などの人体の位置情報を認識し、高精度で一貫性のある位置合わせが可能となりました」。従来の放射線技師によるマニュアル操作と比較して、 ポジショニングに要する時間が短縮できるようになった。「技師の経験やスキルに依存することなく、検査時間短縮と一貫性のある精度や正確さを提供することができます」
 

昨年9月に更新したフィリップス社製「インサイシブCT」のAIカメラなどの説明をする診療放射線技師の佐藤彰太さん
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