完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

ついでに観ちゃいました。        ~映画「犬神家の一族」(2006年版)~

2023年05月05日 | テレビ

 

 

私は中老男である。

 

 

 

ゴールデンウイーク真っ最中である。

 

 

 

観光地が「劇混み」している様が報道されているが。

 

 

 

 

私はとにかく家の片づけに追われているのである。

 

 

 

 

 

そんな中「ついでに」映画「犬神家の一族」(2006年版)を観た。

 

 

 

 

前作から30年後のリメイクである。

 

 

 

 

言い切ってしまおう。

 

 

 

 

「残念!」

 

 

 

 

私の感覚では・・・。

 

 

 

 

前作と「かぶっている役者と監督」が「最大の失敗」に思えるのだ。

 

 

 

 

脚本・演出はほぼ同じと思ていいのだろう。(実はとんでもなく違うところがあるのか?)

 

 

 

 

キャストはこの当時とすれば「過不足なく豪華」である。

 

 

 

 

その「豪華さで映画を観せる」という感覚は間違っていない。

 

 

 

 

しかし、私としては「失敗」と思える「松嶋菜々子の野々村珠代」を、

 

 

 

 

プロデューサー・一瀬 隆重が監督市川崑に対して強硬に主張したという。

 

 

 

 

当時の彼女の演技や存在感にプロデューサーが惚れていたのは十分理解できる。

 

 

 

だが、私にはこの映画の中で「彼女だけが『浮いて』いる」ように見えるのだ。

 

 

 

やはり、彼女の「体格的存在感」が強すぎる。

 

 

 

 

また、逆に「石坂浩二の金田一耕助」は監督市川崑が「彼以外を起用しない」ことを条件にしたという。

 

 

 

これも彼の役者としてのキャリアや存在感に問題があるわけではない。

 

 

 

単純に30年前の彼と彼の演技を観てしまっていると「違和感」を抱いてしまうのだ。

 

 

 

この役は全く違う役者がやるべきだったと私は思う。

 

 

 

 

さらに、その二人を起用したなら、監督は「市川崑」以外で撮れば違った演出・インパクトがあった気がするのだ。

 

 

 

 

当たり前の話なのだが、自分がこの映画の「前作の空前のブーム」を知ってしまっている上に、

 

 

 

若い時の石坂浩二の演技を観てしまっている。

 

 

 

当然、それを比べてしまう。

 

 

 

 

すると、周りの役者たちをこれだけ変えて「彼だけが変わらない」のには違和感があるのだ。

 

 

 

 

彼だけがタイムワープしたのか?って感じ。

 

 

 

 

ゆえに、76年版を観ていない人は十分楽しめたのだろう。

 

 

 

 

さらに言えば、十分に「街並みや小道具等」の時代考証的が行き届いた分、

 

 

 

 

なおさら役者の身体的特徴が、その時代背景とズレてしまっている。

 

 

 

 

こうなると・・・・。

 

 

 

なぜ「リメイクしたんだろう?」って気になるんですよね。

 

 

 

 

まあ、興行的にはそれほど失敗ではなかったんでしょうけど。

 

 

 

 

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、リメイクした映画をヒネクレて観ますように。

 

 

 

 

        May

 

 

 

 

 

実は「特に失敗しているキャスト」があって、柏屋旅館の主人(九平)を「林家木久蔵(現木久扇)」が演じている。

 

 

彼が「失敗しているキャスト」ではなく・・・。九平の女房である。

 

 

それが「中村珠緒」なのである。

 

 

これだけの豪華映画に、なぜこんな小さい役を彼女にキャスティングしたのだろう。それががまた「うまいんだ」旅館のおかみさんの「演技」が本当に。(その分、喜久蔵の演技のヘタさが際立っちゃってるんだよね)

 

 

 

 


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