完全無欠な「もうすぐ前期高齢男」日記

「もうすぐ前期高齢男」に進級「老いの自覚」を中心にUpしていきます。

なるほどねぇ・・・。そうした見方があったのね。    ~BS「犬神家の一族」観ました~

2023年05月03日 | テレビ

 

 

 

私は中老男である。

 

 

 

ゴールデンウイーク前に「怒涛の忙しさ」を経験した。

 

 

 

それらも三々五々Upしていこうと思うのだが・・・。

 

 

 

まずはタイトル通りドラマ「犬神家の一族」の感想を。

 

 

 

 

 

すでに様々な感想が述べられているので、中老男があれこれUpするまでもないのだろう。

 

 

 

 

 

しかし、中老ならでは「ひねくれた観方」になっていれば幸いである。

 

 

 

 

先回、映画版を観ておいたUpしたが・・・若干禍いしたかもしれない。

 

 

 

 

いまさらメディアとしての「映画」と「ドラマ」の違いを語るつもりはないが・・・。

 

 

 

 

大抵の場合キャストにかける「出演料を含めた製作費」が違う。

 

 

 

映画にはそれにより「大物キャスト」がそろいそれだけでもお客が呼べるものになる。

 

 

 

そして放映時間が映画の方が短い。(たいていは長くて3時間が限度だろう。シリーズものは除くけど)

 

 

 

 

だから、私の感覚では原作にある「細かいディテール」を描くにはドラマの方が向いていると思う。

 

 

 

 

その代わり短時間での「迫力」では映画の方が上だろう。

 

 

 

 

しかし、今回のドラマは前後編で3時間。

 

 

 

映画よりも長くはあるが「細かいディテール」を描くには短すぎないだろうか。

 

 

 

細かいディテールを描いたのは「古谷一行版ドラマ『犬神家の一族』」の右に出るものはあるまい。

 

 

 

 

★★★★ここからは「ネタバレ」があります。ドラマを観ていない人は気を付けてね!★★★★

 

 

 

結局のところ、今回のドラマは「最後の15分」にすべて集約されているといえる。

 

 

 

 

原作を読んで、映画を観て、さらに私のような「ヒネクレ者」ならこの「最後の15分」のところに、

 

 

 

 

それほどは違和感を覚えないのではないだろうか。

 

 

 

 

それは今回の「犬神家の一族」の原作や映画の完成度に問題があるのではなく、すべての「小説・映画、果ては事実」までが、

 

 

 

 

観方によって「まったく違うモノ」に観えてくるものだからだ。

 

 

 

 

最後の30分で映画では「静馬による種明かし」が、ドラマでは「佐清による種明かし」になっている。

 

 

 

 

それによってずいぶん興が削がれた感があったのだが、それこそが「最後の15分」につながっている。

 

 

 

 

なるほどって思った。

 

 

 

そして、私は佐清が最後に「ニヤリと笑う」と思ったのだが・・・・。笑った(ように見えた)のは「珠代」の方だった。

 

 

 

 

そうなのだ。今の時代であれば「珠代の笑い(のように見えること)」が「新解釈」と説明できる。

 

 

 

 

原作ができた1972年当時にこのラストシーンだったら、たぶん「非難轟々」だったと思われる。

 

 

 

 

そろえたキャストのイメージもあるし、その当時はどんな映画にも「カタルシス」を求められていたしね。

 

 

 

 

そうした意味では、今の時代だからこそ「こうしたラストシーンのドラマ」になったのだろう。

 

 

 

 

そして、だからこそ今回、何度も映像化されたこの「犬神家の一族」をわざわざドラマにした理由ともいえる。

 

 

 

 

ただ、私にとっては「良い出来」とは思えなかったですねぇ。

 

 

 

 

大竹しのぶの演技なども評判が良いけれど、彼女の演技などは私の予想を超えるものではなかったし。

 

 

 

 

吉岡秀隆の金田一耕助は、回を重ねるたびに私は「違和感」しか覚えない。

 

 

 

 

どちらかといえば「獄門島の時の長谷川博已」の方が新しい「金田一耕助像のイメージ」なのだな。

 

 

 

 

たぶん、このシリーズはまだ続いて「本陣殺人事件」や「悪魔の手毬唄」なんかが作られるかもしれないね。

 

 

 

 

さて、どうなりますやら。

 

 

 

今回も最後までお付き合いいただきありがとう。これを読んでいる皆さんも、中老になったときにドラマを観る目が変わりますように。

 

 

 

 

 

                May

 

 

 

そうした意味では、ドラマの中でも「松子が一人でどうやって静馬を殺したか」とか「その死体をどうやって湖のあの場所へ逆さに突き刺したか」なんて疑問がわいちゃうけどね。(もし佐清が手伝ったのであれば、最後の種明かしがとんでもない茶番になっちゃう)

 

 

さらに蛇足です。原作では「湖に刺さった死体」は「スケキヨ」が逆さなっているから「ヨキケス」となり、最初の二文字で「ヨキ(斧)」を使った殺人になるってことになってるはずですね。(苦しい解釈で~~す)

 

 

そのことの解釈は「映画版」が一番納得できるし、それらを含めてこの映画が「原作を超えた映画」と私には思えるのだ。

 

 

 

 


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