Fish On The Boat

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『野茂英雄』

2013-04-19 16:05:37 | 読書。
読書。
『野茂英雄』 ロバート・ホワイティング 松井みどり訳
を読んだ。

日本人メジャーリーガーのパイオニア、野茂英雄さんの現役時代の伝記、
そして、その他メジャーにわたった日本人選手の記述もある、
野茂さんを中心とした日本人メジャーリーガーの本です。

野茂さんがアメリカに渡ったのが95年で、僕は高校3年生でした。
友だち連中といろいろ話しをし、日本球界に反旗を翻したのは問題にしないとしても、
前シーズンの成績からいって、活躍できるのだろうかという心配をしていました。
それが、ふたを開けてみれば、僕がしていたような心配が恥ずかしさとともに
吹き飛んでしまうくらい、彼の活躍は見事でした。

彼がバッタバッタとメジャーリーガーを三振にとっていくことで、
日本人優勢論を展開するわけではありませんが、日本人のコンプレックスを払拭するのと、
アメリカから一方的につけられたレッテルをはがす役割をしてくれたように
思ったものです。

メジャー123勝。
ノーヒッター2回。
それもア・リーグとナ・リーグの両リーグで。

彼の後を追ってメジャーに行った優秀な日本人投手が多数いましたが、
この成績よりも上の結果を残した投手はいません。
これは、少し残念ではありますが。

野茂さんって、マウンドの土とか天然芝とか、歓声とか、
球場のすべてにフィットしてそのまま溶け込んでしまいながら個性を立たせる
素晴らしい雰囲気のある野球人だなぁという印象をもちます。
メジャーにいったからそうなった気がします。

無口、マスコミ嫌い。
それでも、彼のあきらめない姿勢、チャレンジ精神が、
彼の魅力としてそれらを凌駕いているように感じます。

イチローさんも松井秀喜さんもそうですが、
野茂英雄さんはやはり大スターです。

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