拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

結婚したいワケ

2022-03-12 22:12:14 | 音楽

レシートは大事だ。家計簿をつけるための資料になるのはもちろん、私にとっては失われた行動記憶を示唆する証拠となるからである。そのレシートによると、私は、昨夜、タクシーで帰ったらしい。そして今日は白井で味噌煮込合唱団の内輪の発表会。ところが、体調がきわめて不良馬場(「馬場」は余計)。ステージで「うげっ」となったら目も当てられないと思い、いったんは不参加を決意(家康も大坂夏の陣で真田幸村にあわやというところまで攻め込まれていったんは自害を決意した)。だが、「ウィルスが原因ではない体調不良」は、正午の時報を聞いた後急速に回復することを経験則で知っている。実際、回復してきた。少なくとも、ステージで「うげっ」とはならなそう。よし、行こう!あわてて支度を調えていざ玄関を出ようとすると鍵がない。おかしい。私は、今朝、家の中で寝ていた(かつてのように道で寝たのではない)。ってことは、鍵で扉を開けて中に入ったのだから家の中にあるはず。だが、狭い家中をくまなく探したが出てこない。世界の七不思議である。そうやって探すこと1時間半。原点に戻ろう。灯台下暗しとも言う。本来鍵を入れるべきあたりを本日何度目かの捜索。あった!鍵を入れる引き出しの下のビニール袋の中にあった。引き出しの中に入れたつもりが入りきらずに落下(このことも、昨夜の失われた行動記憶を示唆している)。運悪く、そこにビニール袋が口を開けていたのである。この時点で、開始時間の1時間15分前。いつものようにバスと電車を乗り継いだら間に合わない。そこで、タクシーを呼ぶ。プータローにとっては痛い出費だが、大事なのはお金より信用である(どのクチが言うか)。ルートは足立区から川をいくつか渡って北から松戸に入り、そこからひたすら東進するのだが、いたるところで渋滞に巻き込まれる。土曜日なのにこの混みようはなんだ?運転手さんに言わせると、一車線の道路が多いせいだという。おかげで1時間45分かかった。電車の方が早かった。開始から30分経っている。たしか、出番は最初の方だったから無駄足だった。神は我を見捨てたもうた。でも、せっかくここまで来たんだから覗くだけ覗いてみようとホールに入ると、なんと出番は最後の方だった。間に合った。神は我を見捨てなかった!で、打ち上げ。実は、「やや重」くらいに回復していた体調がタクシーに長いこと揺られたせいで「重」に戻っていた。だから、ビールジョッキの中身が全然減らない。K田美男があり得ない光景を見たとばかり目を丸くしていた。それでも、赤ワインがくるとやはり食指が動く。私の血管には赤ワインが流れているらしい。あっと言う間にボトルが空になり、ここでいつもの私に戻るかと思いきや、店の在庫が空で二本目以降はなし。今日はこのくらいにしておきなさいという神の思し召しだったのだろう。新たに知ったこと三つ。一つは、この私でもビールが進まないときがある。二つ目は、それでも赤ワインは飲みたくなる。そして三つ目は、自分がしらふだと、飲んでる人の顔がやたらと赤く見える、である。それにしても、廃業して、プータロー(ウムラウトを付けるとピュータロー)になって、人生をやり直そうと決心したのも束の間、相変わらずの体たらく。心を入れ替えようと思ったら、言ってるだけではダメ。名字も入れ替えねば。だから結婚します(相手はこれから探す)。これが、本日の教訓であり、決意である。


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