島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

2月は何処へ…

2022年03月07日 | 日常
前回書いたのは1月の末、コロナから解放された、という話。
それから一月半が経ち、やっと海外からの帰国者への水際対策が緩和され、公共交通機関を使って自宅に帰れる!と喜んでいた矢先にウクライナでの戦争…また帰国が遠のいた。
連日の悲惨なニュースを読みながら、いったい第二次世界大戦で人間は何を学んだのだろうか…と考える日々。

で、我が家的にはなんといっても大変だったのが結さんのリサイタル。リサイタルは3月4日、先週だったのですが、そこにいたるまでの経緯がキツかった、親子共々。

まずは…リサイタルの話は9月にいただき、ユイがやる気を出していたし、2年前やるはずだったリサイタルは直前にパンデミックでキャンセル。その時に声をかけてくれた音楽事務所がまた企画してくれる、ということで前向きに取り組んでいたはずが…
クリスマス前に、やる気が出ないといいだし、3月に間に合わないと思う、とドヨーンとした空気を撒き散らし母困惑。だいたいクリスマスにまだ数曲譜読みしてました。普段あまり口出ししないようにしていましたが、緊急事態。クリスマス休暇はほぼ毎日一緒に練習、というか、ほぼレッスン。

このあたりから次のステップに行くための新しい先生探しを始めました。親がどこまで関与していいのか悩みに悩み、同業者、あっこちゃんに相談すると、日本じゃないし先生探しに親が動くのは当たり前、といわれ、少し後ろめたさを感じながら先生探し。
2月から月一でマドリッドの先生に教えてもらうことを決め、1月を乗り切るかと思いきややはり表情は暗く、とうとうある日、

ピアノ、マヨルカではママが教えてよ

といわれ、これは無視してはいけないサインなんだなと思い、腹を括りました。自分の子供の先生になる、できれば避けたかった。




空港の待ち時間、機内で宿題をし、新しい先生にドキドキしながらレッスンを受け、とても充実した2時間のレッスンを終えて




美味しいものをいただき。

コンクール前は月2でレッスンを入れてくれるみたいで感謝なのですが、マドリッド往復は週末にしかできないのでスケジュール調整はこれから結中心になりそう。

島のピアニスト仲間が内輪発表会を企画してくれたりして何回か全プログラムを通して弾く練習をして




新聞にも取り上げられて、どんどん高まる緊張。ソロピアノというのは、ほんとに孤独で、最後の数週間は精神面の勝負。毎日見ていて12歳が抱えるストレスではないよなぁと思うこともしばしば。

当日。学校休んでいいよ、といったのですが、試験があるからと、3時間だけ登校しました。信じられん…



リハーサル。自分の思い描く音が出ない、とかなりナーバスになりながらドビュッシーと格闘中。ピアノと戦わず、ピアノに歩み寄り最大限に音を引き出すことが大事なのですが、そんなの12歳に求めても無理!

満員の聴衆に温かく見守られ、第一部は緊張が伝わってきましたが、二部は楽しんでいた感じ。二部の冒頭に弾いた格闘していたドビュッシー、見事でした。ちゃんと音を聴けていた。




アンコール中



初リサイタル、無事に終了。色々学んだ本番だったはず。
リサイタルの終わった時間から数分後、マドリッドの先生から電話がかかってきました。遠くにいるから心配だよね。録音チェックするから全部送ってね、といわれてます。




ショパンを身体を揺らしながら聴いていた兄ちゃん。兄ちゃん、この日ばかりは剣道の稽古を休みました。




打ち上げ。
どっと疲れ、自分が弾いてもないのにとりあえずビールを頂いた私です…

翌日からは友達とチャットしながら勉強したり



ずっとリクエストされていたハンバーガー作りを手伝ってくれたり






しばし戻ってきた日常。

日常って素晴らしい…












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