MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

ふゆざれ(写真俳句)

2009年12月21日 | 写真俳句

団地の前の街路樹もすっかりと葉を落とし、これまで見えなかったものが透けて見えるようになった。
葉が無くなると言う事は虫などの生き物も消えてしまったわけで、野鳥たちにとっては食べるものが少なくなっているようだ。

そんなある日ベランダでプランターの手入れをしていたら、ヒヨドリが飛んできて手摺のところに止まった。私に気付いてすぐに逃げたものの、またやってきた。
試しにバンの小さな切れ端を放り投げたら、ヒヨドリは見事に空中でキャッチし、まるで喜んでいるかのごとく「キィキィキィ」と啼きながら飛び去った。
それ以来真冬になるとベランダに立つだけでヒヨドリが餌を強請って飛んでくるようになった。

しかしそんなヒヨドリも自然の餌が豊富な春夏秋のあいだは餌を投げてみても知らん振りである。「ふゆざれ」はすべての生き物にとって厳しい時期なのである。
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