MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

「只管不歩」(07)

2008年10月07日 | あらかると
散歩をしていると通勤を急ぐサラリーマンの自転車に追い抜かれることがある。
駅近くの公園の側道で自転車の女性に追い抜かれた。
追い抜かれた後に素敵な香水の香りが残った。
なかなか香りが消えないので、ややきつめかなと思いながら歩を進めると更に香りは強くなった。
香りの主は公園に植樹されている「金木犀」の花だった。

金木犀の隣には、冬の花「山茶花」が咲き始めていた。
山茶花と言えば、伊良湖岬の渥美町(現・田原市)にある研修所に行く途中の光景が思い出される。豊橋駅から伊良湖岬息のバスは海岸線を通るが、海に面した道路の脇には山茶花が植えられていて、3月の後半になると山茶花の花弁が真っ赤になるほどに零れ落ちている。
会社はつぶれてしまったが、あの時の新入社員は今でも元気に社会に貢献しているものと確信している。


途中に真新しい立派な熊野神社があった。
神社にお参りをして、地続きの小さな公園に出ると、派手やかな滑り台越しに武蔵野線が見えた。たまたま電車が通ったのでパチリと一枚。
そこに現れたのが犬を散歩させている少女。
犬種はわからないが脚の短い(ダックスフンドでは無かった)人懐こい犬だった。
少女曰く「名前はマロン」、私が座って「マロン」と呼ぶと犬の表情が和らいだようだった。


「野薊」


「朝顔(ソライロアサガオ)」
中心部のトーンを落とすと丸い花粉が写っていて、しかも一個が下に落ちていた。私にとっては珍しいシーンなので掲載。



「シュウメイギク」
つい最近まで知らなかった花であり名前である。
友人からその存在を知った。
そして今日NHKでも紹介されていた。
散歩の前に見た偶然がこの場所で必然化した。


雑草の朝露に太陽光が差し込むと、朝ぼらけは一瞬にして華やかとなる。水滴には雑草の華やかな光の世界が虚像の形で取り込まれる。


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