壮大な愚行の跡が、冬至の残照を浴びて静まり返っている。佐賀県唐津市鎮西町名護屋。深い入り江に守られた名護屋城跡である。日が落ちんとしている海は玄界灘で、壱岐、対馬と島を伝えばほどなく朝鮮半島に達する東松浦半島の岬の高台の、礎石だけが残る天守台に私たちはいる。破却され、放棄されてなお残った石垣を巡り、ここまで登って来た。権力とは、かくも馬鹿馬鹿しいエネルギーを産み出すものなのかと虚しさを憶えながら。 . . . 本文を読む
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