いつも見ている野鳥撮影愛好家の掲示板に<撮影者がたくさん押し寄せたりするので撮影場所の詳細は明記しないようにしましょう>とありました。そのルールに従って撮影場所は明かせませんが、こんな場所でした。・・・水面の彼方はこんな風景です。中洲の白い点はコハクチョウでしょう。・・・そのとき左側の水面に何か異様な群れを発見しました。
今まで見たことがない大集団だったので、最初は魚の群れか何かと思いました。・・・落ち着いてよく見ると、野鳥のようです。
手前のマガモ(体長56cm)と大きさを比較してみてください。そんなに大きな野鳥ではないようです。
やっとピントが合ってくれましたが、後ろ向きなのでまだ良く判りません。
100羽くらいの大集団が右向きに方向転換してくれました。先頭から順番に次々と潜水してゆくのは、ハジロカイツブリ集団でしょう。恐らく集団で魚などの狩りをしているのでしょうか、これだけの野鳥の食糧を供給できる場所はそんなに多くないのではないでしょうか。
ハジロカイツブリは体長31cm、冬鳥として日本全国の湖沼や沿岸に渡来する野鳥です。・・・中央部を拡大してみると、赤橙色をした虹彩が目立ちますね。近縁で良く似たミミカイツブリとは、虹彩の色(黄白色)が違うので識別できるようです。
中央に、眼の後方に飾り羽を持った夏羽の個体が1羽混じっていましたが、それ以外はすべて冬羽に換羽したものばかりでした。
ハジロカイツブリは、次々と潜水、集団すべてが水面下という状況がしばらく続き、三々五々水面に出現するパターンを繰り返していました。
すぐ近くにキンクロハジロ(体長40cm)がいましたので、比較するとハジロカイツブリのほうがやや小さいことが判ります。