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淡路夢舞台は、兵庫県淡路市の自然の中にある複合文化リゾート施設、安藤忠雄氏の代表作であり、2000年に開催された国際園芸博「ジャパンフローラ2000」の会場になったので有名である。

ホテル10階から見たギリシャ神殿のような淡路夢舞台全景



ウィキペディアの記事によれば安藤 忠雄(1941年~ )は、東京大学特別栄誉教授で、打ち放しコンクリートの住宅や商業建築を次々と発表してきた建築家である。



名声が上がるに従い、博物館・娯楽施設・宗教施設・事務所等、作品の幅は広がり、規模も大きくなったが、逆に初期の小規模建築の持っていた魅力が失われてきてるという声もあるらしい。



淡路夢舞台の敷地面積は、約28ヘクタール、延床面積は約11万平米 という巨大な建築群で、樹木の緑とコンクリートのコントラストが綺麗である。



案内絵図によれば、淡路夢舞台には貝の浜、円形フォーラム、百段苑、楕円フォーラム、レストランショップ、温室などが配置されている。



海を望む百段苑の高台から流れてくる水をいくつもの滝と、いくつもの浅い池で受けとめる変化に富んだデザインが面白い。



池の底には合計100万枚の帆立貝の貝殻が敷き詰められているというが、安藤デザインの実現にはどれだけの人手がかかったのであろうか。



円形フォーラム前の貝の浜には、今も霧状に吹き上がる噴水があり、四六時中噴出していたが、ランニングコストは大丈夫であろうかとつい思ってしまう。

円形フォーラム



打ち放しコンクリートの壁で囲まれた円形フォーラム、楕円フォーラムは、まさに安藤作品と呼ぶにふさわしい芸術性豊かな空間であった。

楕円フォーラム



こういう一見無駄と思われる空間に、芸術的建築作品の面白さがあるわけで、この感覚は、ある程度社会が成熟しないとなかなか受け入れられないものであろう。



ところで、楕円フォーラムの壁に突き刺さった鋭い円錐を見て、ダリの作品を連想したのは私だけであろうか。

夜景



フォーラムに続くレストランショップは、閑散としていたが、果たしてこれで採算は取れているのであろうか。


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