街の自動車整備工場のメカニックに、ランドクルーザーの鍵とスペクターオフロードのカタログを渡してエンジン周りの修理の依頼をしてから今日でちょうど一ヶ月が経った。街の自動車修理屋はレストレーションを専門にやっている訳ではなく、クルマのオイルチェンジやパンクその他多数多種の作業に毎日追われている。よって、それらの作業の合間でいいのでエンジンのヘッドを開けてオーバーヒートのトラブルの原因を追求して欲しいという依頼を出していた。電話では連絡を取り合っていたが今夜は久しぶりに工場に入院中のランクル60に会いに行ってきた。ランクル60は約2週間に渡って工場の一角のリフトを陣取りボンネットが開けられエンジンのヘッドを外されていた。メカニック曰く、忙しくて作業は迅速には進まないが、他の車の修理作業依頼は全て外で行ってきたとの事だったので非常に申し訳なく思った。修理はパーツの劣化、磨耗、寿命、錆、接触、等の課題を一つ一つ突き詰めていくので時間が掛かる。何時、直るのか等の口頭約束はない。ひょっとしたら直らないかも知れないというリスクもある。修理費が一体いくら掛かるのか等の心配要素も有る。しかし、一台の30年以上前に生産されたランドクルーザー60が再び甦って快適に路上を走るという事は意味の無い事ではない。その意味はこうやって話題が続いている事にある。クルマの所有というのは形容で表現するのではなくて、進行形 (ing) での表現こそがしっくりくる。こうやって修理の過程を待つ時間というのもランドクルーザー60に乗るという事。即ち、ランクルライフの一つのページなのである。
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