朝の8時頃に降り出した雪は見る見る辺りを銀世界に変えてしまった。除雪のトラックが常時駆け抜け道路一面に塩を振り撒いて行く。車は降りかかる雪をワイパーで端に追いやりながら、いつもより少しスピードを押さえて進んで行く。大きな道は除雪が行き届いているが、小さな道に入るとそうではない。寒い気温も重なり一部路面は凍結しており滑る事を意識しての運転が要求される。
同日、2回程 ABS (Antilock Brake System) が働いてブレーキを踏む足に振動を感じた。一度はゆるい坂道の下りで、そして二度目は右に曲がって小道に入る時...。
ABS が働くのは悪くないが、予期せぬ時に働くと正直怖い。車のコントロールを失うからだ。ブレーキを踏んでも制動距離が伸びて、しばらく止まらないので雪道では何時もの倍の車間距離を保つ事が大切だ。そして今回は右に右折しようとしてスピードを緩める為にブレーキを踏むと ABS が働いて止まらない、そこでハンドルを右に切ったままハンドブレーキを引いて後輪を滑らせて曲がり切った。
ABS が付いているから安全というのは妄想である。
ただ、僕の1997年製のLEXUS LX450 (ランクル80) が製造から16年経った旧車で最新の車ではないので、古い故に正確に働かなかった可能性もある。
雪道で信頼出来るのは車の性能ではない。
雪道で滑るのは危険、その滑りを不意に止めるのも危険。感覚的にはABS は安全と捉えられているが、ABS が搭載されている車両はその安全性だけではなくて、危険性も更に強く理解しておく必要があると感じている。
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