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日の丸ジェット

2013年08月02日 | 日記

日の丸ジェットが羽ばたく日 

ホンダ、小型機開発 三菱は40年ぶり国産機

産経ニュース、2013.7.28

 日本企業が開発・製造する小型ジェット機が米市場で注目を集めている。ホンダは創業者の夢である航空機事業への参入に向け、小型ビジネスジェットの米国での開発が大詰めを迎えた。一方、三菱航空機は約40年ぶりとなる国産旅客機を日本で開発中で、いずれの“日の丸ジェット”も巨大市場、米国での雄飛を目指している。(米ノースカロライナ州グリーンズボロ 柿内公輔)

 普段、出張や旅行で足を運ぶ飛行場で巨大なジェット機を見慣れているせいだろうか、眼前の機体が小ぶりに感じられる。

 米南部ノースカロライナ州にあるホンダの航空機事業米子会社「ホンダエアクラフトカンパニー」の本社工場。小型ビジネスジェット「ホンダジェット」の全長は43フィート(約13メートル)程度だ。

 「実際、効率性を高めるため、現在主流のビジネスジェットより一回り小型です。でもキャビン・荷物室は25%も広い」と胸を張る藤野道格(みちまさ)社長。社長に続いてキャビンに入った。確かに外から見た印象と違って思いのほか広い。向かい合って座っても足がぶつからないほど。内装も高級感があり、操縦席と一体感があって落ち着く。

 ビジネスジェットの機内を体験するのは初めてだが、そうとは思えないこの不思議な感覚は…。

「車のような高い居住性と内装にこだわった。自動車メーカーならではのこだわりです」と藤野社長が笑顔を見せる。顧客との商談スペースではターンテーブルに乗った機体が360度回転するが、これもモーターショーや車の販売店でおなじみの光景だ。主脚にも最新の技術を取り入れ、地上での滑走時の乗り心地にも気を配っている。

 東京ドーム約11個分の広大な敷地には、生産はもちろん研究開発、テストと機体の製造に必要な部門が同居。航空機製造の分業が進む中、ほぼすべて一社でまかなうのはホンダぐらいだ。

 ホンダが米国で航空機の製造を進めるのは、世界最大市場というのももちろんだが、藤野社長自身の体験によるところも大きい。

 「いつかは『空』へ」。ホンダ創業者の故本田宗一郎氏の夢を引き継ぐため、藤野社長が上司に「本格的に飛行機を学んでこい」と米国に送り出されたのは1986年のことだ。

 「自分は大学の航空学科を出たが飛行機を実際に触ったことがなかった。米国へ行って驚いたのは、一般の人もガレージで飛行機を作っていること」。飛行機を身近に感じる文化に加え、若者のチャレンジ精神を尊ぶ米国での経験が、その後のプロジェクトに大いに生かされたという。

 藤野社長も小型ジェット機は将来有望だという確信があった。「空港で待ち時間や乗り継ぎにいらいらする人が、ビジネスジェットに一度でも乗れば便利さが分かる」。社内でもすぐに理解は得られなかったが、粘り強く経営陣らにアピールした。リーマンショックなどで何度もプロジェクトは危機を迎えたが、現トップの伊東孝紳社長も後ろ盾となり、「周囲の支えで乗り切れた」と振り返る。

 技術面でも斬新な着想を取り入れた。居住空間を広げるために主翼の上にエンジンを置くことはタブーとされていたが、ある位置ならば空気抵抗を最小限にできることを突き止めた。

 1997年に藤野社長が最初のスケッチを描いたホンダジェットは、2005年に航空ショーで初公開。高い燃費効率などで世界的な反響を呼び、100機以上の受注が舞い込んだ。

 今年5月に最終段階の飛行試験を実施して成功するなど、開発もラストスパートにさしかかっている。14年後半に米当局の型式認定を取得し、顧客に引き渡しを始めたい考えだ。

 ビジネスジェットの最大市場は世界の6~7割を占める米国で、30年には現在の倍以上の1500機が空を飛び交うと見積もられている。ホンダジェットを迎え撃つライバル他社の動向も気になるが、藤野社長は「技術面では5~10年はアドバンテージがある。その間にさらに事業を発展させ、後進に引き継ぎたい」と先を見据えている。

 「リージョナル・ジェットは航空産業を支える背骨になりつつある」

 6月26日。ワシントン市内で開かれた「リージョナル・ジェットの未来」と題されたセミナーに、熱弁をふるう米国三菱航空機のハワード・ロワール上級副社長の姿があった。

 昨年の米市場の発着数の約5割をリージョナル・ジェットが占めたが、これは世界平均の2倍に相当する。カナダのボンバルディアとブラジルのエンブラエルの2強が世界市場を寡占しているのが現状だが、ロワール氏は「三菱リージョナル・ジェット(MRJ)が市場に食い込める余地は十分ある」と力説した。

 三菱航空機が開発中のMRJは、日本にとってプロペラ機「YS-11」以来の国産旅客機で、官民挙げての一大プロジェクトとなる。現在は2015年度の顧客への納入に向け、1号機の開発を急いでいる。

 当初から米市場を重視し、三菱航空機は08年から米国で販売会社の営業活動を始めた。新たに品質管理部門も米イリノイ州の販売拠点に設け、6月から業務を始めた。エンジンや油圧システムなど主要部品の製造元の多くは米国にあり、これまでは日本から担当者を派遣していたが、開発が進むにつれて認証試験などの負担も増えたためだ

ホンダジェットとMRJ。それぞれ市場も顧客も異なるが、日本メーカーが航空機産業に本格進出し、その技術力を世に問う試金石となるのは確か。“日の丸ジェット”が米国で羽ばたく日は近い。

 

 ビジネスジェットとリージョナルジェット

 ビジネスジェットは、旅客輸送用ではなく、企業や個人の都合に合わせて目的地まで運ぶ小型ジェット機。

 数人から十数人程度が定員で、最大市場の米国では企業経営者や富裕層、移動の多いスポーツ選手などが主に利用している。一方、リージョナルジェットは旅客輸送用の小型ジェット機で、主に国内の近距離路線の輸送に用いられている。「リージョナル」は「地域の」という意味を示す英語。航続距離が3000キロ程度、乗客数50人から100人程度のものを指すことが多く、「MRJ」のほか、カナダのボンバルディアなどが有名。

 

...引用終わり、

 

 上の記事とは直接関係ないのですが...

 仕事で日本の製造業に携わる方とお話をした。話題はQC(品質管理)であった。

 

信頼のおける日本製品の作業上の工程における品質管理とは具体的にどういうものなんですか?

 

 なぜ?日本製がいいのかって事ですよね、

 それは手間をかけているからです。

 

てま!

 

そっ!手間。

 

 品質管理においてですが、例えば1000個の完成品が出来てくるとします。

 その製品を担当者は1から10の項目に従って確実にチェックします。

 そうやって1000個の中にある基準外の不良品を見つけ出します。

 結果、1000個の中に1個あるだろうとする不良品を見付け出すのです。

 またたとえ、不良品が全く無くてもこの工程を継続します。

 物凄く手間がかかり、一見無駄に見えますね?

 それを継続してやっているのです。

 

ほう、

 

 ところが合理性やコストを考えた時にこの作業は不要ともされかねないのです。

1000個の商品を市場に出して例え一つ二つ不良品があったとしてもそれを回収して別の商品に交換してあげたほうが時間も手間もコストも掛かりません。合理的だと言えます。

つまり、時間と手間をかけて検査するよりも、お客さんのクレームに対して迅速に対応した方が会社の支出が少なくて済むならば多くの製造業者がそうしますね。それは数字(バランスシート)にもとずいたグローバル的な考え方?だと思われているからです

 

賢い経営哲学が物造りの妨げに...?

 

 ですから、対比的に言うと合理的ではないかも知れません、

 しかし日本の製造業に関わる人々はその無駄とも捕らえられる作業を大切にしているのですよ。

 いや、当たり前だと思っていますよ。

 

 MAID IN JAPAN というのは日本の土地で製造された事を意味するが、そういった姿勢の事も含まれるのだ。いや、こういった姿勢を貫いた商品の事なのだ。

特別な事ではない、これが日本人にとっては普通の事。

 

その結果が 信頼性 に結び付いた。

 

 ...

 戦後、零戦の技術は車造りに活かされて発展した、その技術が再び空に反映される時代。

信頼出来る良い製品は日本の競争力、容易には手を抜かない姿勢こそが発展の鍵となるのではないだろうか?

 


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