ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

広大なグレートプレーンズ

2011年08月13日 | ハチマル(LX450)北米旅行

 広いアメリカ大陸。アメリカと一言で言っても地域によってはっきりとした特徴をもっている。アメリカでは、とか、アメリカ人は、という表現は事情を正確に捉えて形容できる範囲を捕らえてはいない。

 今回走ったルートを地図に落としてみた。大陸をほぼ平行に廻った事になる。

 この地図の右3/5は東部の山脈を除いて比較的平らな地域。そして左2/5はロッキーやシェラネバダからなる山岳地域である。ラフな地図上では短い線で表記されている道も実際に走ってみると起伏が激しくワインデングな道が続く。カーナビにおいても道の登り下りを表示出来ない、これはカーナビの限界であろう。

 

7月12日の朝に緑の濃い夏のニュージャージー州の80号線を西に向かってアクセルを踏み出した。目指すのは西部地域への入り口であるロッキーマウンテン。とにかく西に向かって走り続ければ3日後にはおそらくコロラド州へ到着するはずだ...。

一時間半程で隣接のペンシルバニアに入る、アメリカ東海岸の小高い丘の連続とシルバニアの深い森の中に続く長いフリーウェイを飛ばす。

東の大西洋の街と五大湖周辺の街を結ぶこの幹線道路には大型トラックが多い

働くFJクルーザー、オーバーサイズな荷物を運ぶトレーラーのアシスタント。

繰り返す緩やかなアップダウンの道をただただひたすらに走る、車の中は出発当日とあって皆元気がいい。(うるさーい!...)

オハイオ州に入り70号線に乗ります。この日は完全な移動日と決めていますので、西に向かって行けるところまで行くだけです。

夜は適当なモーテルで休みます、寝るだけです。朝起きたらまた直ぐに走り出します。

イリノイ、インデアナを東西に走り抜けます。

 バイクのヘルメットの規制の無い州も多い、ノーヘルでハーレーにまたがるおばちゃん。安全はあくまでも自己責任。

かっ飛ばす大型トレーラー達、そんないに急ぐなよ!と思うが、こちらは旅行あちらは仕事、どうぞお先に!

何となくピックアップトラックの数が減ったような気がする...ガソリン代の影響下?証拠はないが...。

イージーライダー。後輪に極太タイヤを履いたカスタムハーレーが激音を残して前方の彼方へすっとんでいく。

ボートも走っています。

 外は暑いが車内は常にクーラーを効かせる、ロクマルと比べると快適なハチマルの旅。

時々レストエリアにおいて短い休憩を。

この辺りの標識はシンプルで分かりやすい。

アーチを横目で見ながらセントルイスの街を抜ける...通り過ぎるだけ。

太陽が西に傾く、太陽を追いかけるとなかなか太陽は沈んでくれない。時間ははアトランテックタイムからセントラルタイムへの時差をくぐる、なんか得した気分になる。しかし帰りはこの逆だな。

日が沈むと、フリーウェイの横は飛遊する大量の蛍によって満天の銀河となる。蛍が大量に発生するという事はこの辺りの水は汚れていないようだ。

食事はファーストフードで...済ます、親はファーストフードを良しとしないが子供は大喜び、子供にとってのご馳走とは、フライドポテトとチキン、そしてコーク。

まあ、仕方ないか...、アメリカの地方では皆毎日何食っているのだろう?と思う程、食事のカテゴリーは少ない。

 

モーテル、寝て起きたら直ぐにまた出発!

ミズーウリ州のカンザスシティーを抜けてカンザス州へ、この州を抜けるとコロラド州ですが...。

ここから先が...実に、

...

長い...

 ...

本当に...

長い......。

地平線が続きます、朝からーーー晩まで、ずーっと。

たたひたすらに...走る。

ああ、クルーズコントロールなる装置が付いていたなー...。

ここは、大豆畑です。

走っても...

更に、走っても...

この景色が続きます...。

アメ車の設計構想はこの広くて真直ぐな長い道のりをいかに快適に走り抜くかにある。

大排気量、長いホイールベース、オートマチックトランスミッション、そして質のいいカーステは必要かな、日に10時間以上高速を走り続ける訳ですから車の耐久性も要求される。日本よりも遥かに過酷な使用環境です。

そこで、選ばれて残ったのがピックアップトラックかな?

しかし今、燃料費でふるいにかけられている...。

所々に風力発電機。

ボートを担いだプリウスがぶっ飛ばして行く。

こんな所では暮らせないなあ~、が夫婦の会話。(笑)

ファーストフーズ、ガスステーションのサイン、フリーウェイに隣接した小さな町の光景です。

ガソリンを汲んで...

水とコーヒーを買って、先を急ぎます。

大型農機具販売所。

 

世界中の人々の胃袋を満たすアメリカ中部の穀倉地帯。

しかし、どこに行っても野菜や穀物の直売所は...

...ない。

何処にも...ない。

全く見...ない。

という事は、収穫された作物は全て穀物商社に吸い上げられている、と考えられる。

即ちここ、グレートプレーンズ(アメリカの穀倉地帯)は巨大なベルトコンベアーだな。

この地帯のファーマーはこのコンベアーの流れ作業に組み込まれている形体と考えられる。

 

更に走り続けると...。

コロラド州に入ります。

しかしまだまだプレーリーは続きます。

雲が増えて来たな...、

遥か向こうの方で雨が降っているのが見えます。

息子が我慢できん!と言い出すものだから、少しフリーウェイを外れて...済ます。

インタースティツ70、西へ...。

やがて走ってきた70号線を出て目的地のコロラドスプリングスへのローカルな道24号線へ、更に西へ。

静かな道。対向車線からもほとんど車はこない。コロラドスプリングスまで2時間ほど、やっとこの地平腺が終わるのか、そしていよいよ今回の旅の出発点に到着するという事で少し興奮する。

やがて空がぐずり出し。

突然、激しい雨に襲われる、ワイパーは最速で...。

通り雨だな、直ぐに止むであろう。

再び太陽が顔を出す、歓迎の挨拶だな?来たぞ~。

空が再び明るくなる。

太陽はいつまでも照らしてはくれない、そろそろ地平線の向こうに消えていく頃に...。

前方の右手側に長く濃い影が見えて来た。

ロッキー山脈がはっきりと視界に入る(嬉)

 ニューヨークを出てから3日目の陽の入り時にて最初の目的地であるコロラドスプリングスの街へ入る。目の前に広がる険しいロッキーの山々を観ながら、山っていいな~って何度も呟いた。

本日までの走行距離 1823マイル(約2900キロ)

 

 翌日は少しゆっくりとした朝。宿泊先の窓から見える山々のスカイラインに朝日が当って色が変わってゆく景色を眺めながらコーヒーをすする。

 さて本日からいよいよ国立公園を巡る旅の始まり。昨日まではグランドツアラーとして使用してきたハチマルだが、今日からはもっと過酷になるぞ。

 宜しく頼むよハチマル君!

 


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