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この秋、デザートブーツを試してみている。シンプルな縫いで靴の底はクレープラバーという天然ゴム。ワークブーツ程ヘビーではなく柔らかい、脱ぎ履きが容易。名前がデザートだから砂地で履くのが良いのかも知れないが、今季はアウトドアでそしてランドクルーザーの運転に対してどうかという気持ちで使ってみている。
こいつを履いて11月の森を彷徨う。
空気は澄み、木の葉は枯れ落ち、辺りは既に冬の様相である。
体積した枯れ葉の森に足を踏み入れる。
おやっ!前方から何かがやって来るぞ。
.../
四匹程の野生の鹿の群れ、
互いに停まる。
僕は近くの倒木に腰をかけて鹿に話しかける。
鹿は動きが止まりじっとこちらを見つめながら迂回を始めた。
鹿の群れが去る前に僕が去った。
...
ところで、ブーツはどう?
くるぶしが高いので靴の中にゴミが入らない。しかし、底がひらべったいので湿りのある場所では滑る、また泥沼は不向き。乾いた岩場などでのグリップは良い。足に力を入れるようなリカバリー活動、ジャッキ作業は靴の中で足が動くのでダメ。街で使うには良いが靴底が柔らかいので磨り減りのもはやく、良く歩く人にはお奨め出来ない。
というデリケートな結果。
しかし、街を外れて自然の中にランドクルーザーを駆って出かけるには、くるぶしを締め付ける感がなく、ライトな(軽い)未舗装道やその周辺の散歩などには良い。そして何より、僕がこの靴を試したのはランドクルーザーを活用する生活スタイルにある。デザートブーツは街用のカジュアルシューズとして固定概念を破って、ランドクルーザーに乗るに似合う靴であって欲しい。
ところで、靴というのは車と似ていない?
何千、何万と存在する市場の靴。一つのメーカーにおいても毎年、毎季新商品を発売する。しかし時間が経つと消費者はその数多い靴の中から オリジナル(Orijinal)を探す。或いはオリジナルになるべく近い物を探す。これが市場に物があふれ成就した社会の人々の嗜好ではないだろうか?
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