BLRDG (British Long Range Desert Group) 、日本語にすると英国砂漠遠征組合は1940から1943年にかけて北アフリカのサハラ砂漠で同盟軍のイタリアそしてドイツのアフリカ進出を阻止するために活動していた英国の特殊部隊である。
LRDG のロゴは サ ソ リ
西エジプトからシリアにかけての広範囲で砂漠のパトロール(ゲリラ?)を展開したのであった。
その活動は砂漠のネズミと呼ばれ小数で小型ジープやシボレーの改造トラックを用いての奇襲攻撃(ヒットアンドウェイ)を行うのが任務であった。それを連合軍のアメリカ側から観た見地で製作されたのが The Rat Patrol というアメリカのテレビ番組であった。
そのテレビ番組を観ていた一人の少年、(今はおっさん)
彼の名はToby Savage、英国人である。
彼は自称、英国の写真家。
少年時代に ドラマ The Rat Patrol を観て育った彼はその姿に強い憧れを抱いて過ごしてきた。LRDGから70年目を迎えた事を記念してサハラ砂漠を当時の景色で観て見たい。当時の車で(ジープ)当時のコースを走ってみたいと真剣に思った。
そして、
それを実行した。
LRDG70周年企画
アメリカの次月の四駆マガジンにはその記事が載っている。
Sahara Desert Ded Tour
(サハラ砂漠死の巡航)
2300Miles of Dirt Every Day
(毎日がダートコース、その距離2300マイル)
この計画(エクスペデッション)に対して2年間の準備期間を要した、
実際にサハラを走ったのは3週間。
その為に英国において2台の70年前のジープを確保した。
1942 Willys と1942 Ford であった。
これらのジープはアメリカのカリフォル二アで入手され、遥々大西洋を越えて英国に送られ英国で登録した後にはオリジナルを維持しながらエンジンを組み直し、全てのコードを引直す。そして当時の色を再現して塗り直した。モダンな改造などは全くないがタイヤだけは現在の物を使った。
大量のガソリン、水、食料を満載した生命線であるサポートトラックも準備した。一台のジープには大人3人が乗った。(現地のガイドも含)
流石にマシンガンは搭載しなかったが、70年前の当時のジープで70年後もそれ程変わっていないだろう未舗装のサハラを駆け抜ける。当時は戦時中という緊張感もあっただろうが今はない、だが別の緊張感はある。現地の食べ物を口にし当時の情景を追憶する。
素晴らしい行動力だ!感動的であったと思う。
少年来の夢を実行する、たとえ年を重ねたとしても。
サベージのおっさんの行動力をみて自分の中にあるDNAが早春の昼寝から目を覚ます!
...ところでこのラストネームのSAVAGE、何処かで聞いた事があるぞ、
手持ちの名刺を一枚一枚めくって観ると...ありました。
ファーストネームが Matt, これは彼の息子さんの物でした。
何処かでお会いしたのであろう...忘れたけど(汗)
最後にトビーサベージさんのジープツアーのホームページです。http://www.tobysavage.co.uk/lrdg/default.asp
四駆の世界はまだまだ面白い!
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