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DEEP SOUTH 2

2017年04月03日 | OVERLAND CAFE

 アメリカ南部ルイジアナ州というと一年を通じて湿気のある暖かい地方というイメージがある。実際にそこに行ってみると四季がはっきりとしており今年の3月には降雪があった。とはいえニューヨークの様な厳しい寒さはなく気候はニューヨークで感じる5月の初旬の様だ。多くある森には広葉樹と針葉樹が混ざり野鹿が駆け回りフリーウェイの脇にはアルマジロが跳ねられて転がっていたりする。

 

 三月の初旬には桜の花が咲いていた。山桜の様な花びらの小さなこの桜は森の中でも見かけるしフリーウェイの脇に沢山植えられている。明るい日差しと淡い赤や緑の混ざった森の木々の風景はこの地方に春の訪れを教えてくれる。気温も日中は25度を越す暖かさである。夏は暑く湿気が多い事から3月4月の気候はこの地方にとって大変過ごしやすい期間なのである。

 

 おそらくこれはフジの花の仲間であろう。モクレンが咲き、桜が咲き、ツツジが咲き、そしてフジの花が咲く展開はどこか日本の春にも似ている。アメリカ南部 (Deep South) の春は以外にも情緒のある景色である。

 

旅はこのミシシッピーリバーから始まった。

旅の目的は仕事ではあるが、決して楽しむ事を忘れてはいない。

そしてその楽しみとは、ズバリ!

食事です。

具体的にはアメリカ南部料理の一部です。

 

 しっかり働いてしっかりと食べる事は僕の行動意識なのだが、ほぐして説明すると一生懸命に働くという事と食事を美味しく食べると言う事はイコールの相対関係にある。それはバランスの取れたものである。仕事をいい加減にしておいて食事を美味しく食べる事は出来ない、即ち特に夕食はその日一日のサラブレーション(祝い)でもあるからだ。そういった意味も含まれているのが美味しい食事という事なのだ。

 アメリカ南部料理というのは広く色々ある。そして、そこには大きな2つの流れが存在していると僕は理解している。まずは、フランスの植民地であったルイジアナ(ルイ国王の国)の様に当時の統治国の料理の分母に現地の食材が多用された料理。そして、もう一つはアメリカ南部にアフリカ大陸から多くの人々が奴隷として送り込まれて苦役と苦悩の中で培ってきた調理方である。現在はそれらが混ざっていると理解してよい。

 

 さて、現地の人々から料理の説明を受けならアメリカ南部料理と呼ばれる物の一部を楽しんだ。

 

スパイスが効いてカリカリに揚げられたフライドチキン

コールスローと煮豆と一緒に食します。

フライドチキンの歴史は白人が食べ残した鳥肉の残りを何とか美味しく調理して食べれないものか?

という黒人の人々の試行にありました。

 

ポークリブ(豚のあばら骨)

ポークリブの歴史も黒人の人々が白人が食べないあばら骨の部分をを焼いて食べていた事が起源。

 

ナマズ料理

養殖ナマズは白身肉で泥臭さはありません。

この地方のナマズ料理の起源も黒人の人々にあります。

白人が食しない泥臭い魚をいかに美味しく食べるか。

 

 チキンもポークもナマズも現在では南部を代表する食事です、現地の人々に当地の代表的な料理屋に案内されて行って来ました。さて、この3つの料理にある共通点はなんだと思いますか? それは、これらの料理にはビールがよく合うと言う事です。ワインではなくてあくまでもビールです。ビールと合う事が南部料理を南部料理と呼ばせるのかも知れません。ちなみにテネシー州には有名なウイスキーが存在しますが、この地では良質な水とそこに生息する木から出来る木樽が良い香を熟すそうです。

 

他所に出かけてどこかで食事をしょうとした時に、

現地の人々の案内無しだと容易に美味しいお店を見つける事は出来ません。

私自身も長期滞在時はトライアンドエラーの連続です。

 

昨年そのトライアンドエラーの結果、よい店を見つけました。

メキシカンレストランですがここに昼食時に可能な限り通い続けました。

ここは NISSAN CANTON 自動車工場の近くです。

 

安い、早い、旨い、

メキシコ人に紹介出来るメキシコレストランです。

 

 料理の国フランスでは大事な話とか深い話をする時には良い食事を取りながらという習慣があるそうです。仕事仲間や友達そして家族とする食事の機会を貴重な時間だと理解したい。そういった食事という機会を有意義にするのは何を食べるかと言う事も勿論大切だが、食事をしながらどんな話をするかという事も大切なのである。そしてその話題を豊富にするのが料理です、料理を食べて栄養とエネルギーを吸収すると同時に食材や料理方など話題の種も吸収する。そして食べた物は後のおやじの男の料理としても活きてくる(はず)。

 

 ...本当は食事を楽しむ為に仕事をしていたのではないかと思ったりもしている。

 


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