ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

BMW 2002

2021年12月25日 | VINTAGE CARS

 2021年の冬至前の冷え切った朝。ニューヨークのマンハッタン島につながるジョージワシントンブリッジ。F-150の大型ピックアップが牽引するトレーラーの上には何処かの納屋から引っ張り出してきた様な白い BMW2002 が縛り付けられていた。久し振りに観る丸目と豚鼻に何かホッとする様な居心地好さを感じる。2002の車体を見るとボンネットにはサフェースラストこそ浮いてはいるが全体に深いサビが無い事から何処か遠くの地、西海岸や中西部から引っ張ってきたのではないかと思われた。半世紀前の旧車と呼ばれるBMW2002がいったいどんなオーナーの所に箱ばれていくのかは興味のあるところだ。なぜならば、このBMW2002のオーナーは、それ面白いか?これ楽しいか?というような個人の持つ情緒が主流となってこの車両を入手しこの車と暮らすであろうからだと妄想するからだ。そして、再生された2002と何時か公道で出会うかも知れない。

 僕はランクル60を活用している。それは心がある方向性を指向しているからだ。アメリカの古典的な映画イージーラーダーの中でハーレーデビッソンに跨って長髪をなびかせて走る若者達が見せていたもの、象徴していたものが自由というテーマであった。自由という世界に近づかせてくれる対象の実体が僕にとっては錆びたランドクルーザーFJ60である。そんな感性でこの2002を観ると共感する世界があるのを感じた。BMW2002をトーイングしたF-150は右のレインに入りマンハッタンの街中へ消えていった。僕にとってのいい車っていうのは自由を感じさせてくれる車だってことを再確認した朝であった。

 


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