ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

最後の本物のランドクルーザー 2

2014年10月19日 | LANDCRUISER

 Third World Countries (発展途上国と我々が呼ぶ国々)においては、ランドクルーザーに求める価値観というものが先進国家とは異なっている。先進国家の環境下では、実際に生活の為に使用する自動車はランドクルーザーである必要はない。高価な新車のランドクルーザーは高性能な機能を持ち合わせてはいるが、実際の機能や実用性よりも、むしろ、ステイタスシンボルとして存在している様に感じる。

 実際にランドクルーザーの必要の需要が高い発展途上国の生活環境の中で生きる人々にとって、ランドクルーザーに求める機能は実用的なものだ。耐久性と走破性、そして信頼性は勿論だが、更にメインテナンスの容易さ、修理部品の存在やその値段。そして、積載荷物の量である。

 クリススコット氏によると、発展途上の国々には The Endemic Overloading (トラックに大量に物を積み込み運ぶのがよいとする価値観)が生活の空気の中に存在している。中央アジアの中国とパキスタンを繋ぐ世界一の高所を走る カラコラムハイウェイ (Karakoram Highway) では現在も荷物を満載したランドクルーザー60が行き来しているとの事。当地の人々にとってのランドクルーザー60の存在は、荷物を大量に積み込んでも(過重量)びくともしない実用的ワゴンなのである。

 

60s body shell is know to be more capable of surviving the endemic overloading

which they suffer in Third World countries.  -Chris Scott-

ランドクルーザー60が持つボディ構造は、

世界の発展途上の国々においての過酷な荷物の過剰積載に耐える事が出来る。

(写真は拾い物です)

 

 四輪共リジッド(板バネ)構造のシンプルな足回り。そして広い室内(カーゴスペース)に丈夫なボディ。現在も生活の為にランドクルーザー60が持っているこの積載の機能を必要としている人々がいる。そういった事から深く考えさせられるのは、ランドクルーザーは本当の意味で60以後、進化、発展してきているのであろうか?それとも、ランドクルーザーとしての存在の価値を遠回りしながら失ってきているのではないだろうか?という事である。

 ランドクルーザー60を、最後の本物のランドクルーザー (Last of the real Land Cruisers) と称したスコット氏は誰よりも世界の過酷な道を冒険的に走ってきた男である。

 

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