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" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

トヨタ自動車75年史

2014年10月04日 | DATABASE

サイト:トヨタ自動車75年史、もっといいクルマをつくろうよ 

 2012年にトヨタ自動車は設立75年を迎えた。75年というクルマ造りの期間はそれぞれの時代毎に課題や試練は異なり安易な事態ではなかった。それはこれからも更に多くの試練を受ける事を余儀なくさせられるが、会社組織というのはそれでも前に進もうとする。マーケットの下流で商品となって我々が目にして触れる事が出来る美しい数々の新車、そして新しい技術等からは想像出来ない企業としての苦難の連続が存在している。社史とはそれに挑戦し努力し続けた記録であり、更にこれから訪れるであろう試練の波に対する心構えである。

 

Never give up 精神

 2012年が会社創立75周年、労使宣言50周年、工販合併30周年という区切りの年にあたることから「この節目の年を、なんとしてもトヨタの新しい歴史に向けて一歩を踏み出す年にしたい」と呼びかけた。終わりに豊田社長は、伊勢神宮の参道に茂る木々の枝が曲がりくねって伸びているのは、枝がわずかに洩れる光を求めたからで、そうした木々は伊勢湾台風などの試練も乗り越えてきた、とのエピソードを紹介し、「今のトヨタは厳しい中ではありますが、光の見える方角はわかってきたと思います。今年はぜひ、光の方向に一歩一歩あゆみを進め、私たちのこの手で光を掴み取りたい」と、決意表明した。

2012年の年明け挨拶より、

 

 トヨタ自動車がトヨタが社史を編集したのは設立50周年の時以来の事、実に25年ぶりという事だ。社史を編集するという事はそれ程難しいことなのだろうか?おそらくトヨタ程の大企業になると車種も生産地域も多く、それは簡単ではないと言えるのであろう。事業というのは社会に生きる人々のWANT(したい、欲しい、欲)を汲む事で事業機会の道を得る事が出来る。しかし一部の企業は更にそのWANTを先導し、人々に何が必要で、何が欲しいのかを逆に提示する期待的な存在となる。トヨタは途上地域においては前者、先進地域においては後者の課題をそれぞれ抱えている。

 

 

ランドクルーザーの系図

 いいクルマ、とは答えであり、問いであり、目標でもある。現在のトヨタの企業理念でもあり、関わる人々の期待でもある。それはまた明日にかける虹のようでもある。曲がりくねった木々の枝は秋には紅葉し葉を落す、光は届くが成長の止まる冬をしのぶ。人は歳を取るとやがて死んで行くが企業は継続を願う。しかし、国も企業も永遠に続く事がないのが世の常でもある。光を掴んだと思う時、その先には別の光があると知る。

 次の目標は2037年の創業100年時かな?その未来の時代はクルマに対する価値観も随分と異なっている事だろう。しかし、その未来でもやっぱり、ヨンマルやロクマルがいいと言っている人々がいるのだろうな。それは、それがいいクルマだからではないだろうか?企業としてのいいクルマとは正直、収益性の高いクルマである事は否定出来ない。しかし、僕はいつも思う。いいクルマとは後ろ(過去)を振り返って見る時に出る表現であって、未来これから生産されるクルマに対していい車と生産者が表現するのは ?な気持ちでもある。いいクルマをつくろう、つくった、の評価は企業の存続を前提とする2037年に持ち越される事になりそうだ。

 新車のランドクルーザーもトヨタの株も買わないかも知れないが、トヨタには頑張って欲しいとする勝手な期待を持っています。それは一つの自動車会社を超えて、日の丸の期待を背負っていると感じているからです。

 

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