オーバーランダーの分母はアウトドアである。
アウトドアの基本があって、その延長にオーバーランダーは存在している。
オーバーランダーは即ち、アウトドアーズマンである。
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豊かで平和な環境で育つ時代の子供達には、野外体験は必要項目です。
ある幼稚園(アメリカ)で食事のボランテアをやっている方から、そこで実際に目にして体験している一つの証を伺った。現在のアメリカの事情を少し深く知るには好い機会であり、一緒に考える機会だと思っている。
給食(ランチタイム)が始まると担任の先生に連れられて食堂に小さな子供が一斉に入ってくる。自宅からサンドイッチ等のお昼ご飯を持参している子供達はそのまま席に付くが、そうではない子供達は(約半数)親がお金を渡してランチを子供に買わせるのである。
本日のランチメニューはマカロニチーズ、そしてブロッコリーにヨーグルト。これを全て食べた人はクッキーが貰えますよ。
あのー、わたしこれ嫌い!
ぼく、おなか空いていないから要らないよ!
クッキーだけ頂戴!2個ね。
ダメですよ、もらってもらわなきゃ、あなたたちの親からお金もらっているのですからね。
担当職員が、食事をあげなかったなんて事があなたの親に知れたら大問題になるわ!
大盛りよ、いいわね...。
そんな感じで、子供たちには食事がやや強制的に支給される。
与えた後は知った事かい...(汗)
子供達はその食事を持って席に付くが、数分間お友達とおしゃべりをして、支給されたその食事に全く手を付ける事なくそのままゴミ箱に平気で、ポイ!
わっー もったいネェー!と思うが、
衛生上の理由で一度捨てたものを拾ってはいけないという決まりがある。
この光景を観ながら、
ビジネスの為にとにかく食事を与えなければならないスタッフ達。
欲しくもない食事をもらい、食べ物を罪悪感無く捨てる子供達。
お金を与えてその事情を知らない、知ろうともしない無関心な親。
その光景を観ている先生。
この光景が毎日ランチ時間になると展開するのだ。
何か、間違ってるんじゃない?と思わない人々が不思議。こんな価値観の中で育つ子供達の将来は大丈夫か?この国の将来を憂う。というのが正常な人の心情だと思う。何時からこういう価値観が定着したのかは知らないが、これが豊だと言われる国家の深部の一つの影でもある。
...この話を聴きながら、ある方を思った。
先週(1月16日)に(享年91歳)亡くなりになった小野田寛朗(おのだひろお)元少佐である。
1974年にルパングより任務完了し帰国された小野田氏、彼にとっての終戦。
ジャングルでの30年間で悲しかった事は何でしょうか?
戦友が亡くなる事です。
嬉しかった事は何かありましたか?
...ありませんでした。
小野田氏の人生はそこから始まった。
戦争体験とその証、平和な時代であるからこそ必要な話題ではないだろうか?
そういった意味で、小野田さんの存在には使命があったと思っている。
...その後、「凶悪な少年犯罪が多発する現代日本社会に心を痛めた」として『祖国のため健全な日本人を育成したい』と、サバイバル塾『小野田自然塾』を主宰。自らの密林での経験を元に逞しい日本人を育成するとして、講演会や野営等を行い、高齢ながらも日本とブラジルを往復していた。Wikiより、
晩年、健全な人間の育成の為に小野田さんは自分が出来る事をされた。それは自然塾(アウトドア、サバイバル体験)であった。アウトドアの体験には人間を逞しくする要素がある事が何となく分かる。ルバングのジャングルで30年、そしてブラジルでの開拓で30年、その生涯で小野田さんが示してくれたもの。
それは、
生き抜く力
である。つまりアウトドアの本質はここにあるのです。
昔の(太平洋戦争時代に生きた)日本人は戦争を経験しているから、現在の人よりも精神的にも肉体的にも強く逞しい。とはよく聞く内容で、戦時下に置かれた人々は生きる為に必死となり、食事も粗食であった。平和で飽食な時代となると、人間が生きる有り難味を忘れてしまい、食事も粗末に扱ってしまう。誰かがふとその光景を観て思って言う。戦争体験が必要じゃないのか!ってね、その気持ちはよく分かる。戦争体験が人間を強くする、あるいは、人間が強くなる為に戦争が起こった?でも、そこには逆転の発想がある。つまり、人間が強くなれば戦争は起こらない。という事である。生き抜く力というのは、つまり平和の要でもある。
小野田さん、これからも日本人の心に生き続けて下さい。
有り難う御座いました。(礼)