太陽が足元に隠れると闇の世界が始まる。
それまで太陽を追いかけて西に向かって走っていたが、僕を呼ぶ声に従ってフリーウェイをはずれローカル666号線を北に向かって走り始める。太陽が沈むと何もない荒野の中は闇に覆われ、666号を南北に走る自動車のヘッドライトとテールライトが唯一の明かりとなる。
荒野の幽暮時は寂しく孤独である。
この時間に僕を呼ぶのはフォーコーナーズの地霊(スピリット)である。
一度遊びに来いと!(笑)
フォー(4)コーナーズとは何か?そこはグランドサークルの中にある、コロラド州、ユタ州、アリゾナ州、ニューメキシコ州の州のエッジ(角)が交わる場所である。
暗闇の中を走っていると、おやっ?
カーナビ動いていない...故障ではないと思うが...、
ここぞっ!という時に役にたたん、
こうなった時には、懐中電灯で照らす手元の地図と、
時々見かける路上の小さな標識、
そして、コンパス(方位磁石)で目的地を目指すしかない。
窓には虫がバチバチとあたって潰れる音が続く。
時計は夜の10時半
道に迷う...、
俺は今何処にいるんだ???
行き来する車もほとんどない、
しょぼいロクマルのメーター光が内部を照らす。
街灯のない荒野の闇夜を彷徨い続ける、
暗中模索とはこの事か!
...
時計が夜中の1時に近づく頃、到着しました。
4コーナーズ!!!
の前の空き地に...
車から降りて見上げた空は、
大銀河、
あ ま の が わ!
すげっー、すごすぎる、どーしょー!!!
カメラには写っていないようです(汗)
月がかろうじて...
ロクマルの中で空を見上げながら寝る事にする。
美し過ぎる夜空!
...
UFO も3回目撃(たぶん)
意外とあっちこっち飛んでいるのかもしれんなぁ!
太古の地球を幻想する。
今から1万5千年昔の夜空には月が浮かんでいなかった。
遠方から飛んできた彗星が太陽系に突入し地球の近くまで来た時に表面と内部にあった全ての氷が太陽の熱で解氷し激しい豪雨となって地上に降り注いだ、これはノアの大洪水の記録などにあるように世界中に洪水伝説を残した。この彗星が運んできた水によって古代の文明はほとんど全て壊滅。僕の故郷であった太平洋の大陸(笑)も完全に水没してしまい人類の前世時代は終った。
その後生き延びた僅かな人々によって有史の歴史がはじまった。
と、いう話を思い出す。
今年の最初に読んだ彗星探索家、木内鶴彦氏の本
...
満天の夜空を眺めながら眠りに落ちる。
朝方は寒くて、日の出前に起こされる。
夜空の銀河は消えて再び空に光が戻る。
コーヒーを飲みながら朝日を眺めよっと!
寒いので暖房!暖房!
地球を感じる...なあ!
同時に生命の循環も、
朝日を見ながらの一杯のコーヒー、
その味は忘れたが、昨晩の夜空と朝焼けは忘れる事の出来ない光景であった。
...
陽が昇ると、少し暖かくなった。
では、
もう一眠り、といきますか...