キャメルトロフィーのスタッフによる教習を兼ねた実演。道無き場所に車前のウィンチを活用して2輪を渡す即席ルートをセッティングします。オフロードドライビングというよりも土方工事です。ウインチは石に掛けて石を動かしたり丸太を移動したりする事にも活用します。ウィンチワークはキャメルトロフィーの伝統でもありますが、ランドローバーの初期の頃は畑仕事にローバーを活用していた事を思うと、その応用的な流れを踏んでいるのではないかとも感じられる。インストラクター達は自身の経験からストラップをどの様に対象物に掛けて引くのが好いのかを説明する。こういう事に大人達が夢中になっている姿を観る時にオフロード車って何だろうか?という問いが沸いてくる。その問いに対してオフロード車とは道具なのであると感じた。こういった状況こそがその道具の持つ深いポテンシャル(可能性)を発揮させる機会なんですよ。という実演教習なのである。四駆の世界においてこういう伝統が維持され支持されているという事は素晴らしい事である。四駆を志す人は何時の日か必ずこういった行動美学に感染するのではないかと思う。なぜなら、面白いからである。
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