京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

クマリン?

2018年04月04日 05時25分01秒 | 和菓子

↑御室仁和寺の御室桜

そう思われたでしょ。
クマリン(coumarin)は、桜の葉に代表される植物の芳香成分の一種。
要するに桜餅の香りのこと。
桜の花というより葉の香りですね。


↑亀屋良長「桜餅」



そのことを体感したのは、御室仁和寺の御室桜(通称おたふく桜)を見た時です。
昔は、いまと違って桜の木に近づけたのです。
まだ茶店があった平和な時代。
おたふく桜は、なぜそんな名前になっているかというと、土地が固く、根が張れない。だから木の背が低いのです。
桜の花が咲く時、ちょうど人間の鼻のあたりで咲く。
おたふくの顔は、ホッペタとおでこが高く、鼻が低い顔ですね。
だから鼻(花)が低いということで「おたふく桜」という名前になった。


↑道明寺、黒こしあん

その側を歩く時、桜餅の香りがするのです。
ソメイヨシノなんかの場合は、背が高いからそうはならない。
あの香りが「クマリン」なんです。
あの香りは、私の場合、妙に脳が励起状態になる。
私だけかな?


↑ローソンで見つけた和菓子。次女用に撮影。面白いけど、ちょっと甘過ぎ。


↑三菱食品株式会社「リラックス(プリン味)」


↑こなし、白あん

香りが「あんたさん!そろそろボーッとしたお花見気分を止めながれ!」という感じなんですよ。
だから、この時期、妙に桜餅を食べたくなる。
この時期食べたくなるものに「竹の子」もありますね。それと「木の芽」。
きっと身体の細胞が求めているのでしょう。


↑三菱食品株式会社「コリラックス(ミルク味)」


↑こなし、白あん

和菓子
クリエーター情報なし
河出書房新社

↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
御室の桜 (常盤万作)
2018-04-04 07:01:32
京男様おはようございます。
御室の桜は、昔京都人に教えてもらいました。

筍の季節ですね。
今日は領地を見廻ってきます。小作どもが地主の目をかすめて採っているかもしれません。
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>常盤万作さん、おはようございます (京男)
2018-04-04 07:16:02
御室の桜、茶店のあった頃が懐かしい。
あの頃は、ノンビリしていました。
いまは、人だらけ。
領地巡回、ご苦労様です。
返信する
巡回報告 (常盤万作)
2018-04-04 22:08:32
つづき
竹林は猪に荒らされていました。
まったく筍はありません。彼らは1月から筍掘りをしています。
雨の降るのが頼みの綱です。
返信する
こんにちは (cox)
2018-04-04 22:13:56
クマさん、上手に切られましたね。(笑)
プリン味とミルク味。。。なるほど~

クマリンの香りは本当に独特ですね。
ドイツに春先に咲く、くるまば草にもその成分があって似たような香りなんですよ。
スパークリングワインに入れたりします。

おかめ桜、茶店があったころに行ってみたかったです。
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>常盤万作さん、こんばんは (京男)
2018-04-04 22:43:48
イノシシってタケノコが好物なんですか?
冬場なら特に食べるのか・・・。
返信する
>coxさん、こんばんは (京男)
2018-04-04 22:47:27
きっと切れたと感じてないと思います。
躊躇わないきすからね。
クマリンって春の香りなんでしょうね。
細胞が励起状態なるのかも。
茶店があった頃、桜の間に床几がしつらえてあったんです。あれはよかった。いまはすっかり人間と隔てられています。まあ、それでいいと思います。
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