京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

犬矢来の構造

2017年01月28日 04時19分53秒 | 風景・和菓子


昨日、病院に行くために女坂を降っていた。
妙法院門跡の南側塀あたりで何やら作っていた。
最初は、なにかわからなかった。
昨日は「犬矢来(いぬやらい)」と判明。


↑竹を未調整しながら組むようです

作っている方に「どの犬矢来もこんな作り方をするのですか?」と質問しました。
大抵、おくいう風にして作るそうです。
最近は、竹でない場合が多いらしい。
金属で作って弁柄を塗ってというものもあるそうです。


↑材料の竹はこんな感じ

これは、おそらくフォーシーズンズホテル京都の発注で作っているのでしょう。
やりたい気持はわかるけど、この塀には合ってないかも。
その前に溝があったり女学生除けのガードレールがあったりするから、ちょっと美的効果が薄い。
この竹、すぐに太陽で焼けて汚くなるやろな。


↑こういう中の構造はなかなか見られません。

京男が小さい時、この中の空間で犬を走らせると思っていた。
犬は、ダックスフントだと思っていた。
犬の姿が見えないけど、吠えられたらビックリするだろうな。
凝った家の場合は、管狐(くだぎつね)なんかを採用していると思っていた。


↑明日、行ったら完成しているでしょう。

この犬矢来ってなんのためかわかりますか?
犬の放尿除けらしい。人間用には小さな鳥居を使います。京都市内の街中で見つけてもお賽銭を置いたりしてはいけません。
それと泥棒除けらしい。


↑亀屋良長「ときわ木」


↑煉切、黒こしあん

和菓子
中村 肇
河出書房新社

↑これから暫くの間、京男の和菓子本のお知らせをさせてもらいます。説明は1月27日の記事をご覧ください。(色のかわっている部分をクリックすると表示されます)

Twitter→@kyo_otoko
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4 コメント

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おはようございます (すー)
2017-01-28 04:29:29
確かにこの壁には合ってないかも・・・・

最近は本物の竹を使うことは少なくなりましたね。
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>すーさん、おはようございます (京男)
2017-01-28 04:37:29
装飾でやっているのでしょうが、ちょっと違いますね。お金があるから本物の竹なんでしょう。
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こんにちは (cox)
2017-01-28 22:56:56
青竹のものは見たことがありませんが、きっちり合わせてあって綺麗です。
そうですよね、最初は青竹ですものね。
管狐、ドイツにもいないかな。(笑)

亀屋良長の「ときわ木」、コロンとして美味しそうです。
だんだん緑のお菓子が増えていきますね。
返信する
>coxさん、おはようございます (京男)
2017-01-29 07:53:17
外資系は、竹が好きみたいです。
よく植えてあったります。
家相的にどうなんだろう・・・良くないかも。
管狐、ドイツにはいませんか?(笑)
ミニ猪とかならいそう。
この生菓子、目出度い感じがするので好きです。
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