京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

冬柏亭

2009年10月28日 04時39分02秒 | 社寺


この建物は、鞍馬寺本殿金堂の前にあります。
与謝野晶子の書斎だった建物。
与謝野家は、昭和2年に、当時の東京市(当時は市だった!)外荻窪村(現杉並区荻窪)へその居を移した。広い屋敷の中には、「采花荘」と呼ぶ日本屋と、「遙青書屋」という洋館があったそうです。
この二つの建物の間に、「冬柏亭(とうはくてい)」と呼ばれる書斎があったそうです。



与謝野晶子が50歳のお誕生日のプレゼントでお弟子さんから、もらわはったそうです。
与謝野晶子さんが、亡くなってから、門下生の大磯にある家に移されたそうです。
この建物を!
その門下生の人と鞍馬寺の先代管長と親しくて、その関係でここにあるんだそうです。
弁慶みたいな人が6人ぐらいで運ばはったんやろな・・・。



与謝野寛さんと晶子さんの歌碑があります。


↑「なんとなく君にまたるるここちして
  いでし花野の夕月夜かな」晶子


↑「遮那王が背くらべ石を山に見て
  わが心なほ 明日を待つかな」寛

不思議に思ったこと。
与謝野晶子は、ペンネームなのに、夫は、本名。
なんで与謝野鉄幹とならないんだろう。
そう思いませんか。
与謝野晶子の方が実績があったのかな。
それとも遊び人だったからかな・・・。
ちなみに前財務および金融担当大臣の与謝野馨氏は、
お孫さんになります。
コメント (4)
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