京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

石灯籠の干支

2009年10月21日 05時17分29秒 | 社寺・和菓子


魔王殿の石灯籠は面白い。
干支のレリーフが見えるでしょ。
これが方角を表している。



「辰(たつ)」で東南東微東(120度)。
「巳(み)」で南南東微東(150度)。
二つあわせて「辰巳(たつみ)」南東(135度)となります。
お堂の正面に一つというのは、不思議ですね。
石灯籠は、本尊に灯明を奉納するための仏具なんだそうです。
奈良東大寺の法華堂(三月堂)も正面に立っている。



これが家で撮影した清浄歓喜団。
亀屋清水の説明を引用させていただきます。



略してお団と言い、遠くなら時代遣唐使により我国に伝えられた唐菓子の一種で、数多い京菓子の中で、千年の歴史を昔の姿そのまま、今なお保存されているものの一つであります。
唐菓子とは「からくだもの」と呼ばれ、仏教と共に我国へ伝わり、天台宗、真言宗などの、密教のお供えもので、当時は、とても一般庶民は口にすることは出来ず、貴族のみに与えられたものであります。
七種の香を入れて包み、そのほのかな神秘な香は仏教で言う「清め」の意であり、八つの結びは八葉の蓮華をあらわし、形は金袋になぞらえ、たぎった上質の胡麻油で揚げてあります。
伝来の当時は中身は粟、柿、あんず等の木の実を、かんぞう、あまづら等の薬草で、味つけしたらしく、小豆餡を用いるようになったのは徳川中期の後であります。
弊店はその秘法を比叡山の阿闍梨(あじゃり)より習ったと伝えられ、月の一日、十五日を中心に調製します。もちろん精進潔斎の上調進することは昔も今も変りはございません。
お召し上りの際、もう一度軽く焼かれますと一段と香味がございます。

撮影後、次女がいたので食べさせました。
「お香みたい」と言った。
私のもっている塗香と同じ香りがするんです。
これは、京都駅の伊勢丹や高島屋でも売っていますよ。
大黒天、恵比須天、毘沙門天・・・○○天さんへのおもたせに最適。
コメント (4)
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