京男雑記帳

洛中で生まれ育った京男が地元視点で見た日常風景や話を雑記的に掲載

甘露な竹

2020年06月05日 04時44分31秒 | 和菓子

↑鍵善良房「甘露竹」

久しぶりに鍵善の「甘露竹」を食べた。
何かというと青竹に水羊羹が入っているものです。
食べる時、節の底をきりで穴を開け、空気をいれるとツルッと出てくる。
それを黒文字で切っていただく。
まあ、口でチューチュー吸ってもいいけど・・・見栄えが悪い。
お嬢さん育ちの京女は、鍵善のモノでないと食べないのです。
贅沢な・・・。
爽やかな竹の香りが水羊羹に微かにするのもいい。



食べ終わったら、竹をバリバリ食べる・・・はできません。
勿体ない。

食べ終わった竹をどう使ったらいいやろ?
・筒にして入浴する時、湯船で潜った時、呼吸するのに使う。そうやって忍者の修行をするのです。
・糸電話を作る。
・鹿威しの作成
・子供用青竹踏み
・ヌンチャク
・竹とんぼ
・鬼化した妹の口枷として使う?
なんて考えておりました。



これは、デパ地下で見つけたハチクです。



値段を見て、すごいと思った。
先月、ハチクをたくさんお送りいただいたのです。
私の近所に筍なんてのは生えていませんからね。
お送りいただき、ありがとうございました。

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↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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お茶と御菓子

2020年05月27日 05時24分20秒 | 和菓子
そう言えば、最近、お茶をあまり飲まないな。
お白湯ですませてしまっている。
青汁の粉が口内炎に効くと勧められる、水に溶かすのが邪魔くさいから粉をそのまま口にいれ、お白湯を飲む。
するとなんとなくお茶を飲んだような気持ちになる。


↑紫野源水「青楓」

その影響なのか、口内炎は治まってきた。
一時期、熱い飲物や食べ物、辛いモノが食べられなくなっていたのです。
些細なことが治らないと不快。


↑薯蕷饅頭、こしあん

最近、夕方の空が好き。
室内の照明はつけずに、窓から空を観るのです。
雲の形もいい。
なんだろう。
ひとり黄昏れております。


↑紫野源水「一声」

生菓子は、見栄えはいいけど、私は薯蕷饅頭が好き。
お白湯を飲みながら楽しんでおります。
そういうのが好き。
また、季節なんだろうか。冷や奴や魚そうめんが好き。
「魚そうめん」って京都独特のものなんやろか?
関東系の百貨店で探しても見つからないのです。
画像がないから、次回買って来たら写真を撮ります。


↑羽二重、白小豆こしあん、大徳寺納豆入


↑マンションにこんな貼り紙がしてありました。やっぱりいるんだ。

そういえば、先日、私もたぬきを目撃しました。
いるんやね・・・たぬき。
別になにも悪いことはしないけど、注意が必要なんやろな?

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そういえば・・・

2020年05月10日 04時56分24秒 | 和菓子


そういえば本日10日は、「母の日」ですね。
京女には、子供からプレゼントが届いてきています。
そういえば今回は、京女のお母さんに手配できない。
持って行こうとしても、スケジュールが合わない。
しかも、ついこの間まで入院中だった。
今回は、お見舞いにも自由に行けなかった。
身内でも「お見舞いは差し控えてください」というお達しだった。
別に、何かをするから・・・ということはないと思う。
落ち着いたらゆっくり、好きな食べ物を持参しようと思います。



花の日の花って、カーネーションだと言われていますよね。
私は、あまり好きになれない。
写真のようにトルコキキョウなんか方がいいと思う。
でも画像を送っても仕方ないから、日を改めて持って行くとします。
私なら、花より団子の方が好きだな・・・。



亡くなった私の母もきっとカーネーションは好きじゃないだろう。
葬式の時、赤いバラを祭壇に飾ってと葬儀屋さんに要求した。
バラだけで30万もかかった。
まあ、好きなんだからしかたない。


↑長久堂「母の想い」


↑きんとん、黒こしあん

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皐月晴れ

2020年05月06日 05時35分43秒 | 和菓子


昨日は、いい天気だった。
本来なら子供の日だったのかな?
もっとも子供たちが独立したいまは、あまり関係ない祝日です。


↑紫野源水「風薫る」


↑きんとん、粒あん

菖蒲湯・・・花屋に行くのが億劫だからなし。
食事は、麻婆豆腐に餃子でした。
もちろん自作でした。
テレビのスイッチをオンにする気にもならない。


↑紫野源水「花菖蒲」


↑いまぐらいの時期は、紫色が映えますね。


↑煉切、白小豆こしあん

静かなのがいい。
聞き放題の音楽を聞きながら、デスクワーク三昧。
無心なのが一番いい。
疲れたら、ベッドで昼寝。
そろそろ緑の匂いがする風が部屋を通り抜ける。
心地良い。



お昼過ぎ、ヘリコプターが五月蠅く飛んでいる。
きっと人出を監視しているのだろう。
人のいない観光地の撮影をしているのだろう。
ああいうのが飛んで来たら、みんな表に出て手を振ってやったらいい。
テレビって本当に嫌らしい。
まあ、観なければいいのです。


↑紫野源水「水仙粽」


↑本葛のみ

本日は、季節の生菓子を登場させます。
美味しいお茶とともにいただきました。
これが唯一端午の節句に因んだことだったかも。

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お火焚き

2019年11月14日 05時27分47秒 | 和菓子
「お火焚き(おひたき)」は、京都市内で普通に行われていたお火焚き祭のことです。起源はいろいろ説がありますが、宮中行事である新嘗祭に由来するのかも。
ついこの間まで、町内が所属する神社で「お火焚き祭」があり、お下がりとして「お火焚き饅頭」「柚子おこし」「焼ミカン」が各家庭に配られました。もちろん町内会費から出費はありますが・・・。


↑お火焚き饅頭

最近は、そういう宗教行事は参加しないという人が増えてきたのか、京都市内でも配る町内は少なくなったかも。
神社では、各々の家庭や人が願いを書いた護摩木を燃やす、燃やす方法はいろいろあります。その炎のなかにミカンを投げ入れて焼いたりします。その焼いてミカンを食べると中風封じや風邪薬になるらしい。中風(ちゅうふう、ちゅうぶ)は現代でいう脳血管障害、いわゆる脳梗塞なんでしょうね。
「偏風」という言葉があります。中風による後遺症をさす言葉。半身不随、片麻痺、言語障害、手足の痺れや麻痺のことを言います。
今でも、怖い病気ですね。


↑赤、白、共に中身はこしあん。


↑うっすら塩味

幼い頃の(私だって幼い頃はありました)京男は、お火焚き饅頭の「三連の炎」マークがお稲荷さんを連想するので怖かった(そんな時代があったんですよ)。
こしあんなら食べるから、本来なら好きな筈だったのですが、このマーク(火炎宝珠)が怖かった。


↑柚入おこし、確かに柚の香りがする。



焼ミカンやするめと一緒にビニールの袋に入れて町内で配るのです。するめの匂いや焼焦げたミカンの匂いが饅頭に移っているのも嫌やった。
いま「お火焚き饅頭」を食べると実に素朴な味なんです。おまん家さんの味なんです。上用饅頭とは違うんです。
うっすら塩味が効いて、こしあんも素朴な感じ。
好感が持てます。
「三連の炎」の焼き印もいつもまにか怖くなくなっていました。
なんでしょうね。

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ハロウィンねぇ・・・2

2019年10月28日 04時50分23秒 | 和菓子
ハロウィンって何?
古代ケルト人の風習。
古代ケルト人って何?
紀元前1200年から紀元前500年ぐらいにヨーロッパに存在した文明。
紀元前だからキリスト教とは関係ない。新石器から青銅器時代の文明。
その古代ケルト人の考え方から派生したお祭。


↑長久堂「ハロウィンナイト」

古代ケルト人は、毎年10月31日が1年の終わりだと思っていた。
つまり10月31日が大晦日。その日は、秋の終わりであり、冬の始まりでもある。その日は、死者の霊が家族を訪れると信じていた。まあ、日本でいうお盆のような考え方。その日は、家族の霊も帰ってくると同時に、有害な精霊や魔女も現れる。
その有害な精霊を怖い扮装をして追い払ったというのが始まりらしい。


↑この生菓子、かなり無理矢理という感じはするけど、綺麗な表現ですね。こういうの好きかも。

その考え方を新興宗教だったキリスト教は習合したようです。
キリスト教は、古代ケルト人の習俗を取り込み、布教していったようです。
仏教でも同じようなことをしている。


↑きんとん、赤こしあん

節分の同じような考え方ですね。
節分・・・つまり季節の変わり目に、邪気が大暴れする。その邪気をおさえるのが追儺式。いわゆる節分の豆撒きや柊鰯。
京都市内では「節分お化け」というのがある。節分の夜・・つまり立春前夜に、老婆が少女の髪型である桃割にしたり、逆に少女が成人女性の髪型である島田に髪を結ったりする。このため「オバケ」とは「お化髪」が語源であるという説もある。また異性装も行われる。そしてこのような異装のまま、寺社へ詣でて新年の平穏を祈ることも行われる。 このような異装を行うのは、違う年齢や違う性など「普段と違う姿」をすることによって、節分の夜に跋扈するとされる鬼をやり過ごすためである。 立春前夜は、暗い季節(秋・冬)と明るい季節(春・夏)の変わり目である。 また旧暦では年の変わり目である1月の始まりもおおよそこの頃であり、方位神が居場所を変えるなど、古い年から新しい年へと世界の秩序が大きく改組される不安定な時季と信じられた。 この様な時季には現世と異世界を隔てる秩序も流動化し、年神のような福をもたらす存在が異世界からやってくる反面、鬼などの危害をもたらす存在もやってくるとされた。そこで豆まきなどの追儺儀式が行われるが、お化けもまたそうした儀式のひとつである。


↑鶴屋吉信「ハロウィン(ゴースト)」

ハロウィンと同じでしょ。
だからハロウィンなんてやらないで、「節分お化け」を日本全体でやればいいのです。なんで訳のわからない扮装をして騒ぐなんて、日本人としてちょっと恥ずかしいと思うな。


↑外郎、白こしあん

そやけど、最近、京都市内では、毎日真っ昼間に「お化け」が出没している。東洋系の外国人が着物のようなものを着て歩く。おばあさんが振り袖を着て歩いている。あれ結構怖いですね。
最近、幽霊が少なくなりました。化け物は多くなりましたけど・・・。


↑鶴屋吉信「ハロウィン(パンプキン)」

そういえば、先週、ある集まりで幽霊をみました。
講師の先生が昔の話しをしていて、ある方のエピソードを話しておられた。先生、その方のお名前を忘れてしまっていた。その方は、石油会社の社長だった。もう亡くなっておられるのです。私もお顔は出てくるのですが、先生と同じように名前がでてこない。そういう状態って悲しいですね。
そこで、その方を呼び出してみました。名前をしなりのにね。すると会場にでてこられた。
上半身だけ半透明でした。透けて向こうの風景が見えていました。
私が名前聞くと「私の名前は○○○○です。お久しぶりです」と私に聞こえた。思わず「ご無沙汰です。お元気ですか?」と言ってしまった。
すると「はい、機嫌良く暮らしています。○○先生に聞こえないようなのですが、よろしくお伝えください」と会話をしたのです。もちろん、声には出していませんでした。で、スッと消えた。
それを先生にお伝えするとギョッとされていました。
名前が当たっていたからです。「よろしくお伝えください」とお伝えしておきました。あんな経験初めてでした。
顔だけで霊を呼び出せるんだ。まあ、ネットで言葉で検索するのとイメージ検索というのがあるから同じと言えば同じです。


↑こなし、黒こしあん

だから名前が思い出せなくても大丈夫なのかも・・・。
風変わりでしょ。
こんなこといつもできるんだろうか・・・。
でもあまりやりたくないかも。

幽霊って足がないって本当なんだ。
夜に出るとは限らない。
きっと出ていても普通の人と見分けが付かないかもね。(笑)

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ハロウィンねぇ

2019年10月27日 01時23分08秒 | 和菓子
月末は、ハロウィンなんだそうです。
いい大人が仮装して暴れ回るらしい。
あれ田舎でやっても盛り上がらないだろうな。
田舎は、やっぱり「悪い子(ゴ)は居ねが〜」といいながら、家々を回る方が似合っている。でも最近、悪いジジババはいるけど、子供がいない」悲しいですね。



ハロウィンって私の世代では、やらなかった。バレンタインだってそうだ。
バレンタインは、企画して仕掛ける側ではありましたが・・・。
ハロウィンは、テーマパークが日本に出来てからなのかも。
行列して・・・なんてのもテーマパークぐらいから始まったのかな?


↑亀屋良長「MOON」

東京ディズニーランドもオープニングに仕事で行ったけど、全然面白くなかった。
私はやっぱり奈良ドリームランドの方が良かった世代。枚方パークでもいいけど。
我が家の子供は、伏見桃山城キャッスルランドか枚方パークが最上級だったかも。
伏見桃山城キャッスルランドにあったジェットコースターは、乗っていて壊れそうで怖かったな。
ちなみに、USJは行ったことがないです。UFJは行ったことがあるけど・・・。
ああいう人工的な所は疲れるのです。


↑外郎、くるみ、キャラメルあん。キャラメルあんというのが洒落ています。

そうそう志摩スペイン村に家族で行ったことがある。私の両親と母方の叔父さん夫婦、それと京男・京女・長女・次女だったと思う。双子はまだいなかった。
全然、面白くなかった。昼食の時、並ぼうとなって、私が並ぶのを拒否して、我々一家は、当時はあった都ホテルの四川で中華料理を食べた。いま思うと大人げない行動だったように思う。いまなら強引に都ホテルに誘導しただろう。


↑二條若狭屋「ハロウィン」

ハロウィンから話しがそれてしまった。すんません。
あれってようするに、若い世代がエネルギーを放出したいだけなのかも。
昔なら学生運動なんだろうな。いまは、そういう思想的なモノでなく、テーマパークのアトラクション的なもので限定的に騒ぐ、催しになっているのかも。
まあ、安全無害と言えばそうですね。


↑明日ハロウィンテーマの生菓子が登場しますが、本日の2種が優秀です。

仮装も魔女、ゴースト、ゾンビ、ドラキュラ、ガイコツ、黒猫、狼男、フランケンシュタインと面白くもなんともない。映画の登場キャラやね。同じ映画なら『遊星からの物体X』(ジョン・カーペンター監督)ぐらいのグレードが欲しい。あれは名作やね。


↑上用、黒こしあん

ゾンビと言えば『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(原題: Night of the Living Dead )やね。観てからよく夢で見ましたね。家の周りをゾンビがウロウロして攻撃してくる夢。肉弾戦でした。
黒猫って、宅急便の服装だったら笑いますね。
フランケンシュタインって博士の名前ですよね。ボリス・カーロフ演じる怪物が有名ですね。私は、メルブルックス監督の『ヤング・フランケンシュタイン』が好きですね。あの映画の面白さは、オリジナルを知らないとわからないだろうな。

明日に続く。

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今風の和菓子?

2019年10月19日 02時50分31秒 | 和菓子


次女が和菓子を買ってきた。
コンビニで売っているらしいのです。
このキャラが好きらしい。
こうやって見るといま我が家にいる白と黒の犬に似ているかも。
二つに切っている時に思った。(笑)


↑リラックマ、パンプキンプリン味

値段は税込280円也。
こういうのをやられたら和菓子屋さんは、困るだろうな。
形、パッケージ、味と若い子向けに作ってある。
優雅さはないけど、面白い。
これをお茶席で使ったら笑うだろうな。



これは、ハロウィンに特化して企画したのでしょう。
こなしで作ったものかな?
うまくパーツをつくっていすね。
機械化なのかも。
生菓子の世界も変化してきているのかも。
和菓子職人さんたちも大変でしょうね。
機械化できるお店はいいけど、手作りだけで量産するのは大変。
おそらくこれは、冷凍保存技術も進んでいるだろう。


↑コリラックマ、メープル味

でも冷凍した生菓子は、美味しくないのはなぜなんだろう?
豚まんってあるじゃないですか、最初に蒸かした状態は美味しいけど、冷めて電子レンジで温めてもあまり美味しくない。水分なのか?それとも食べ物の「気」のようなものが失われるからなのか?そういったことも技術的に解消されるのかな?
食品に関する技術はすごいですからね。



レストラン用の業務用レトルトはすごいバリエーションがある。
腕のいい、給料の高い調理師を雇わなくても、殆どの店は成り立っている。
そうなると人間が作る技術は、失われて行くのかな?フランスなんかを見ると調理技術は文化芸術だと考えられている。もっともいまはどうかわかりませんが・・・。
日本の高い調理技術はどのように継承されていくのだろう?
ちょっと不安になりますね。

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敬老の日

2019年09月16日 04時16分03秒 | 和菓子


そういえば本日16日が「敬老の日」らしいですね。
15日でいいと思うけどなぁ・・・。
政府は、「軽老」だと思っているのんとちがうかなぁ?
黙っているのをいいことにドンドン条件を変えている。


↑本家玉壽軒「菊の節句」

老人も若い世代の手本となるような生き方をしている人が少ないように思う。
ただ歳を重ねただけではねぇ。
随分、酷い年寄りも多い。



バスや電車で席を譲ってもらった時、断るジジイやババアがおる。
あれは、罪だと思う。
「次に降りるから・・・」と断る。
まず「(席を私のために譲ってくれて)ありがとう」やろ。
可愛くないジジババが多い。断るにも「ありがとう」の一言を言えよ。
それともゴケて来て「ありがとう」の単語が思い出せないのかな?


↑きんとん、粒あん

一昨日、若いお姉さんが座れなくて困っていた。
思わず「ここ(太股の上を指差して)に座りなさい」と声をかけそうになった京男。
どうしようもないジジイやね。



ジジイということで思い出した。
この生菓子を買う時、「賀寿」って敬老の日のためのものですか?
そう言ってしまった。
敬老の日に、ジジイのためにちょっと若いジジイが生菓子を買う。
なんか腹が立ってきた。
老〜老という奴か。
なんでこの日だけ特別にしなければならないのか?
わたしら年がら年中「敬老」やっとるつもりやけどな。
こんな祝日が必要なようでは、だめですね。


↑本家玉壽軒「賀寿」昔の結婚式の引き出物の羊羹を思い出した。

優先座席も必要ない。
体の不自由な人や老人に、席を譲るのは当たり前だと思う。
「優先座席」なんて表示はいらない。
そんなことガキの間に叩きこんでおけばいいことです。
それが躾というもの。
ついでに「成人の日」「海の日」「山の日」なんてのも必要ない。
無駄な祝日は廃止。日本人は勤勉に働けばいいのです。まあ、お金のために奴隷状態で働いている人には休息は必要だと思うけどね。
休んでいて疲れませんか?生きがいを持ち、イキイキと働きましょうよ。
働く自由もあっていいと思う。働いたら行けない法律はだめです。


↑きんとん、白こしあん

なんか怒っている。
夏の疲れが出てきたのかな?
昨日、京女のスマホが水没した事件があった。
私の名義だから私も同行しなければいけなかった。
機種変更でなんであんな時間がかかるのか?
話してくれる内容もクーラーも寒かった。
外に出たら気温は暖かかったけど、ゾンビのような人たちがさくさん歩いていて歩き難かった。家に帰ったら疲れていた・・・何もしていないのに。
そういうのが一番疲れますね。

写真は綺麗やけど、記事はいまいちやね。
すんまへんなぁ・・・。

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十五夜でしたね

2019年09月14日 02時57分34秒 | 和菓子


昨晩は、十五夜でした。
ちょっとだけ秋らしい気温になってきました。
でも・・・月を楽しむ余裕があまりない。
猛暑だった夏のダメージが残っているからかも。


↑本家玉寿軒「名月」


↑こなし、白こしあん

以前なら満月の写真を撮ろうとベランダで四苦八苦していた。
最近は、そういう気起こらない。
蚊に刺されるのが・・・なんて思う。
いけませんね。



名月を楽しめる社寺に行こうともしない。
それは昔からかも。
夜にわざわざ外出しようとしないのです。
最近、外国人観光客が夜にウロウロするから出るのが嫌になる。
いけませんね。


↑紫野源水「大沢の月」


↑京都でお月見と言えば「大沢池」。この生菓子は雰囲気がよく表現がいい。やっぱりこれが好きです。


↑半錦玉羹(煉切・小豆あん、二重あん)

満月を鑑賞するのは、東洋だけかも。
西洋では、魔女が出て来たり、魔物が闊歩したり、吸血鬼が出て来たり・・・とあまりいいイメージないようですね。満月の日は凶悪事件が発生するということまである。英語で 「lunatic(ルナティック)」とは気が狂っていることを表す。


↑塩芳軒「月見だんご」京都市内で月見だんご言えばこれです。

日本では、平安時代から月見をしていたらしい。もっとも貴族の世界の話で庶民はそんなことしてなかったかも。
月より団子の人が多かったかも。


↑外郎、黒こし

この京男は、「月見だんご」に憧れていた。
粒あんやおはぎのようなものが食べられなかったから、土用のあんころ餅とか、この独特の形の月見だんごが好きだった。
でも、あまり買ってもらった記憶がない。
母親は、和菓子屋の娘だったので、きっと売れ残りをたくさん食べさされたのでしょう。だからあまり買ってもらえなかったのです。
花見団子なんかも憧れだった。
いまは、自由に買えて食べられるのですが・・・あまり買わない。
皮肉なものですね。

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重陽だけは旧暦の方がいいなぁ

2019年09月08日 05時17分08秒 | 和菓子
明日は、重陽ですね。
まだ、暑い日が続いているからどうもピンとこない。
菊もまだ咲いていないしね。



9月9日は、重陽の節句。
古代中国の陰陽思想に基づいた考え方。
奇数1・3・5・7・9が「陽」。偶数2・4・6・8を「陰」とするのです。
「0」という概念は陰陽思想でなかったらしい。
「0」って陰陽双方に入っている?現象として起こって初めて姿を顕す。
ひょっとして「0」がこれからの我々に重要な要素かも・・・。



話しがそれました。
陰陽の数字を月日を当てはめ、「陽」が重なる日をパワーの強い日と考えた。


↑千本玉寿軒「着せ綿」

中国の話の1月7日「人日」はわかりません。
1月1日「元旦」でいいと思いますね。

1月7日「人日」→1月1日「元旦」
3月3日「上巳」→3月3日「上巳」でもいい、桃の節句というけど、桃は咲いてない場合が多い。旧暦にした方がいいのかも。
5月5日「端午」→5月5日「端午」
7月7日「七夕」→そのままでもいいけど、いまいち盛り上がらない。
9月9日「重陽」→11月9日にしたらいいかも。11月なら菊も咲いている。10月7日(旧暦)でもまだ早い。


↑まだ、蒸し暑い時期はどうしてもくずの生菓子を選んでしまいます。

どうも数字の陽にこだわると無理があるかも。
私は、日に陰も陽もないと思う。
昼間が陽で、夜が陰でいいと思いますね。
だから陽のはじめの夜明けの最高の陽。そして日が暮れて陰で終わる。
白夜なんてのは同処理したらいいのかな?他所の場所のことまで考えなくていいか。なんて無責任なことを考える京男であります。


↑くず、白こしあん

なんかどうでもいいことを書いてしまいました。
すんません。

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タバコ

2019年08月23日 04時14分54秒 | 和菓子

↑このたばこ、今は無いです。昔々のモノなんです。

この写真は、恩賜のたばこ。
天皇様から下賜された紙巻きたばこです。
若き父親の思い出に登場するたばこなんです。
その話を常盤万作さんのブログでお話ししていたら、送ってくださいました。
常盤万作さんが天皇様ということではないですけど・・・。
昨日、父親に1本渡しました。
びっくりしていました。万作さん、感謝です。


↑葉巻のケースにいれて父親の所に運びました。

葉巻の入れ物にいれて運びました。
これなら壊れなくて運べました。
父親は、数十年たばこは吸っていないから、吸ったかどうかわかりません。
すっても昔のたばこなので気が抜けているでしょう。
これを見て、自分専用のたばこが作りたいなぁ・・・。
いいじゃないですか、自分専用のたばこ。
たばこの葉は、「オリエンタル葉」や「ラタキア葉」をミックスして作る。
もちろん、両切りタイプにします。楕円に巻いてある仕様。
「RAMESES Ⅱ」や「ゲルベゾルテ」みたいな箱に入れて。
自分のマークを恩賜のたばこのようにいれる。
いいだろうなぁ・・・。


↑千本玉寿軒「萩の露」

そういえば、イギリスのダンヒル本店でパイプ煙草の葉をオリジナルミックスして、ダンヒル ウィークリー・パイプ(7本セット)で楽しむのが憧れだった。ダンヒル ウィークリー・パイプ、私でも手が出なかった。
いまは、ダンヒルも堕落し、良い職人さんもいなくなり、喫煙文化は廃れてしまった。いいタバコは、美味しいのにね。
肺ガンになる?あれは嘘です。


↑くず、黒こしあん

あれだけタバコの研究をしたのに、いまは吸っていません。
いい葉巻も手に入らないし、紙巻もいいものはJTには売ってくれないらしい。安物の葉っぱをフィルター付きで吸っても美味しくない。
電子タバコなんてものは、ぜったい不味いだろう。
男の文化が滅んでいきます。
寂しいね。

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↑京男の和菓子本が新装版になりました。初版を出版した2013年1月26日時の記事新装版が出版した2018年1月19日の記事をご覧ください。
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8月も後半、まだまだ暑い

2019年08月19日 04時04分31秒 | 和菓子


京都市内は、五山送り火も終わり、後は地蔵盆で終わりになる。
そういえば昨日18日地蔵盆をやっている町内があった。
おじさんが一人座っていた。
子供の姿もなく、うら悲しい景気だった。
昔は、子供なんかウジャウジャいたのにね。
私が小学校の時、1クラス50人で13クラスぐらいあった。
子供がいるのが当たり前だった。
それがそうでしょう。


↑長久堂「処暑」



子供もいるにはいるけど、地蔵盆の御菓子ぐらいでは、来ないだろうな。
クーラーがないテントの下で、遊ぶなんて考えられない。
親も熱中症云々で遊ばさないかも。
しかも宗教だからという理由で、地蔵盆も参加させない家庭が多いらしい。
地蔵盆が宗教行事?
そんなことをいうなら五山送り火なんか観たらいけません。
清水寺や金閣寺も行ったらいけません。


↑みじん羹、こなし、煉切、白こしあん

昨日は、京女といっしょに父親を連れて百貨店に買い物に行った。
地下の食料品は、ジジババとガキが多い。
お母さんは、スマホに夢中でガキをしっかり管理していない。
いい大人がキャンデーを食べながらデパ地下を歩いている。もちろん飲物も飲みながら。お行儀が悪すぎる。あれはデパートで禁止した方がいいのではないか。
デパ地下で熱中症になったりしないと思う。


↑千本玉寿軒「水面の花火」

ジジババ、そのバカムスメとガキの躾けを誰がしたらいいのかな?
暑いから頭の回転もボーッとしているようですね。
通行の邪魔ですね。
歩く人が「心ここにあらず」どこかネット空間に心が彷徨っているのかな?
それとも気温の高さで新型の熱中症になっているのかも。


↑葛

今日から、夏休みが終わりモードに入り、街は静かになるのかな?
まだ暑いのは続くようです。
今週は、33度ぐらいになるらしい。ひょっとして涼しく感じるかも・・・。
早く、秋になって欲しいものです。

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ひさご

2019年08月03日 03時40分48秒 | 和菓子




今日は、瓢箪の話題。
幼稚園ぐらいの時、瓢箪が欲しかった。
瓢箪にお酒を入れて、いつも腰からさげて飲んだら美味しいだろうなぁ・・・と幼稚園ぐらいの時に思っていた。
その頃は、自分がアルコールアレルギーだとは知らなかった。
知ったのは、35歳ぐらいの時に入院してからなんです。


↑豊国神社の瓢箪の絵馬

テレビでビールのCMがある。
「本物のビールは美味しい!」なんて美味しそうに飲んでいる。
ちょっと羨ましい。美味しいだろうなぁ・・・。
ワインや日本酒も美味しいだろうなぁ・・・。
飲もうと思ったら遺伝子治療をしないといけない。
飲めたら、そちらの世界に浸れるのにね。
串カツ、居酒屋、おでん屋、焼き鳥、ビヤホール、酒屋で立ち飲み等々・・・今生では果たせません。来世のお楽しみ。
ひょっとして前生で飲み過ぎて大きな失敗をしたのかもね。


↑これは、ひょうたん寺の福勝寺(ふくしょうじ)の急須と湯飲み。京女の親戚の法事で行くのです。豊臣秀吉が武運を祈願して千成瓢箪を寄進。千成瓢箪を旗印に頂いたので「ひょうたん寺」と呼ばれています。

瓢箪は古来より縁起の良いものとされ、三つ揃えば三拍(瓢)子揃って縁起がよい。六つ揃えば無病(六瓢)息災といい、六瓢の掛け軸を飾ったら難病で苦しんでいた人が不思議にも健康になったともいう。瓢箪から駒が出るということわざがあるように、六瓢は六つの吉運を呼ぶ神秘の開運霊力があると言っている人もいる。


↑これは、昔、携帯電話用に作ってもらった根付。

清水寺の三年坂の所にある瓢箪屋というのもあったな。
久しく行ってない。
あそこの瓢箪は、清水寺の音羽の滝の水を持って帰るために売り始めたらしい。
店の中は瓢箪だらけなのが印象的なんです。
三年坂近辺って最近なかなか行きませんね。
おはぎの「かさぎ屋」も行ってない。行ったら行列だったりして・・・・。


↑本家玉壽軒「ひさご」




↑雪平、白こしあん

今日は、母親の祥月命日。
あの日も上記のひょうたん寺で法事があったのを思い出す。
さて、今日は、墓参りや実家にいかなくちゃ。
暑いだろうなぁ・・・。

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クズマンジュウ考

2019年07月24日 05時13分09秒 | 和菓子
昨日、京女とクズマンジュウについて話しあった。
京女の会社の人が京都の人みたいで「水饅頭」と言っていたというのです。
水饅頭?京都市内で?その人って他府県から上洛してきた人かも・・・。でも京都市内でも水饅頭で売っているのかな?
和菓子店って、昔は種類が分かれていました。



上菓子司、おまん屋さん、お餅屋さん、駄菓子屋さんの四種類です。
◆上菓子司
お茶席や贈答用の上等のお菓子を謹製するのが「上菓子司」と呼ばれる和菓子屋さん。
上生菓子を得意とします。

◆おまん屋さん
ちょっとしたお土産や来客用のお饅頭などを扱うのが「おまん屋さん」(地方でいうと顔をしかめられる場合がありますね)。
おはぎや上用、最中なんかを売ったはります。

◆お餅屋さん
お餅や餅菓子、赤飯などを売っているのが「お餅屋」さん。
おけそく(御華足)さんや豆餅、お赤飯なんかが中心。山菜おこわなんかもうっています。

◆駄菓子屋さん
白いお砂糖を使わないお菓子を作ったり、売ったりしている「駄菓子屋」さん。
べっこう飴やカルメ焼き、黒糖かりんとう、お煎餅、中には安いお好み焼きや冷やし飴なんかも売ったはった。



今は、おまん屋さんとお餅屋さんの区別が曖昧になってきています。お餅屋さんが激減してきています。東山地区では両方多かったのです。小中学校でも旗日には、紅白饅頭を配られたり、お赤飯を配ったり、何かと商売になっていました。お寺に業務用?のおけそくさんの需要も多かった。
昔の京都市内は、仏壇に「おけそく(御華足)」を供えたり、お正月には鏡餅を飾ったりしていました。年末には、お餅を注文したり、法事には黄白上用、旗日や目出度い時には紅白饅頭を作って親戚や近所に配ったりしたものです。いまは、そういうのが少なくなりました。だから小さなおまん屋さんは無くなって、カフェになったりしています。寂しいことです。
小さなおまん屋さんやお餅屋さんが無くなるということは、人と人の繋がりが薄くなってきたということでしょうね。


↑千本玉寿軒「苔清水」

タイトルの「クズマンジュウ」は、おまん屋さんで作って売っていたと思う。
夏になるとショウケースに大きな氷に布巾をかけて、並んでいた。水羊羹は氷の上に並んでいたと思う。
だから水饅頭というものはなかった。
高山市(長浜市でも見たかも)の駄菓子屋で売っていた水饅頭は、お店に湧き水があり、その水の中にいれて売っていた。あれを水饅頭と思っています。
あれは、クズ饅頭(葛饅頭)ではないと思う。
葛は、原材料として高価だと思う。あの水饅頭は露草という粉を使うようです。
露草は、澱粉、葛粉、ブドウ糖、寒天、増粘多糖類、乳化剤が原料。一応葛粉と書いてあるけど、殆ど入ってないと思う。
ロバのパンで売っていたわらび餅には、蕨粉なんて入っていないのと同じだと思います。


↑これは、葛饅頭ではないです。上生菓子になります。

◆葛饅頭
練った葛を茹でて、一口大に分け、中に餡を入れ茶巾絞りのように丸め、冷水で冷やした和菓子。

◆水羊羹
小豆を主体とした餡を寒天で固めた和菓子。
寒天の添加量が少ないので柔らかい。

◆水饅頭
(イナゲル)露草という水饅頭の素を使ったもの。露草は、澱粉、葛粉、ブドウ糖、寒天、増粘多糖類、乳化剤が原料。葛粉は、高価なのでこういう素を使って作るのだと思う。

そういえば「風船羊羹」というのもありましたね。
ゴム風船の中に羊羹が入っていて、爪楊枝でつくと風船が割れて羊羹が飛び出すやつ。駄菓子屋さんで売っていた種類のものですね。


↑くず、白こしあん

以上クズマンジュウに関する雑談でした。

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