ウィリアム王子がFIFAを痛烈批判「我々はフットボールをしている」
6人もの逮捕者を出したことで汚職問題に揺れるFIFA。にも拘らず、一昨日実施された会長選挙では、現役のブラッター会長が再選され、疑惑に満ちたブラッター体制は当面続く模様です。
組織内部における自浄作用を疑う欧州諸国がブラッター会長再選の阻止に動く一方で、当のブラッター会長は、今のところは改革に積極的なポーズを見せております。実のところ、この腐敗問題、サッカーのみならず、興業的なスポーツイベントを開催している国際スポーツ機関に付きまとう、共通の病理ではないかと思うのです。何故ならば、世界○○協会や国際○○連盟とは、得てして全世界で一つしかないからです。つまり、全世界で一つであれば、放映料やスポンサー料などは莫大な額となり、しかも、価格も立場の強い国際組織の側が容易に釣り上げることができます。決定権を握る役員のポストとは、まさに”お金の生る椅子”であり、逮捕されたFIFAの役員の宿泊施設が超高級ホテルであったことも、放漫財政とも言えるリッチ体質を物語っております。しかも、このポストに就任すれば、開催地立候補国やスポンサー企業…から私的に賄賂が提供される機会にも遭遇します。よほど精神力が強く、清廉潔白な人物ではない限り、役員ポストは容易に私物化され、不正や腐敗の温床になりかねないのです(一種の官製談合…)。全世界の人々スポーツの機会や楽しみを提供するという意味において、国際スポーツ機関の公共性は極めて高いのですが、チェック・アンド・バランスを組み込んでいる一般の政府と同程度には(もちろん、政府でも談合は発生しますが…)、利権の独占から生じる腐敗を防止する仕組みが整ってはいないのです。
”独占体質”が問題であることは、内部チェックのみならず、第三者による外部チェックの仕組みが必要であることを意味しておりますし、会計や情報の開示義務や役員に対する審査の厳格化といった機構改革も求められます。そして、さらに厳格に腐敗防止を徹底するならば、国際社会において、国際スポーツ機関を対象とした”スポーツ汚職・談合防止協定”といった国際ルールや防止の仕組みを造るべきなのかもしれません。スポーツマンシップを育てるべき立場にある国際機関が、フェアプレーが無意味であることを自らの悪しき行動で全世界に示している現状は、あまりにも不健全であると思うのです。
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6人もの逮捕者を出したことで汚職問題に揺れるFIFA。にも拘らず、一昨日実施された会長選挙では、現役のブラッター会長が再選され、疑惑に満ちたブラッター体制は当面続く模様です。
組織内部における自浄作用を疑う欧州諸国がブラッター会長再選の阻止に動く一方で、当のブラッター会長は、今のところは改革に積極的なポーズを見せております。実のところ、この腐敗問題、サッカーのみならず、興業的なスポーツイベントを開催している国際スポーツ機関に付きまとう、共通の病理ではないかと思うのです。何故ならば、世界○○協会や国際○○連盟とは、得てして全世界で一つしかないからです。つまり、全世界で一つであれば、放映料やスポンサー料などは莫大な額となり、しかも、価格も立場の強い国際組織の側が容易に釣り上げることができます。決定権を握る役員のポストとは、まさに”お金の生る椅子”であり、逮捕されたFIFAの役員の宿泊施設が超高級ホテルであったことも、放漫財政とも言えるリッチ体質を物語っております。しかも、このポストに就任すれば、開催地立候補国やスポンサー企業…から私的に賄賂が提供される機会にも遭遇します。よほど精神力が強く、清廉潔白な人物ではない限り、役員ポストは容易に私物化され、不正や腐敗の温床になりかねないのです(一種の官製談合…)。全世界の人々スポーツの機会や楽しみを提供するという意味において、国際スポーツ機関の公共性は極めて高いのですが、チェック・アンド・バランスを組み込んでいる一般の政府と同程度には(もちろん、政府でも談合は発生しますが…)、利権の独占から生じる腐敗を防止する仕組みが整ってはいないのです。
”独占体質”が問題であることは、内部チェックのみならず、第三者による外部チェックの仕組みが必要であることを意味しておりますし、会計や情報の開示義務や役員に対する審査の厳格化といった機構改革も求められます。そして、さらに厳格に腐敗防止を徹底するならば、国際社会において、国際スポーツ機関を対象とした”スポーツ汚職・談合防止協定”といった国際ルールや防止の仕組みを造るべきなのかもしれません。スポーツマンシップを育てるべき立場にある国際機関が、フェアプレーが無意味であることを自らの悪しき行動で全世界に示している現状は、あまりにも不健全であると思うのです。
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