万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

自衛隊の評価上昇―危機にこそ真価が問われる

2012年03月11日 16時01分11秒 | 日本政治
自衛隊の災害派遣 97%が評価(産経新聞) - goo ニュース
 東日本大震災から1年が過ぎたものの、被災者の方々の心の傷が癒えるには、まだまだ長い年月を要するのかもしれません。

 地震に続いて大津波に襲われた被災地では、全てが破壊し尽くされ地獄の如くの光景が広がっていた言います。本日の追悼式典では、遺族の代表の方が、”神も仏もいないと感じた”と述べておられましたが、悲惨な光景を前にして、被災された方々は、為すすべもなく、立ちすくむしかなかったことは、想像に難くありません。こうした救いのない状況にあって、即、被災者を救援すべく、活動を開始したのが、自衛隊でした。あの時、自衛隊、ならびに、日米同盟の下で”トモダチ作戦”を展開した米軍が、献身的に被災地で活動を行わなかったならば、死傷者の数は、さらに増したことでしょう。そして、犠牲になられた方々の多くがご遺族の元に戻られたのも、こうした救助・支援活動のお陰でもあったのです。

 危機にこそ真価が問われる、とも申しますが、まさに、自衛隊と日米同盟は、危機にあってその真価を発揮したと言うことができます。世論調査によれば、国民の自衛隊の災害支援活動に対する評価が97%に達し、自衛隊に対して好印象を持つ人も91%に増加したそうです。この高い評価は、国民の自衛隊に対する偽らざる感謝の気持ちと揺るぎない信頼を表していると思うのです。

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