goo blog サービス終了のお知らせ 

万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

中国国民に初めて頼りにされた日本

2007年11月23日 19時20分38秒 | アジア
そんなのアリ? 中国の詐欺騒動、日本巻き添え(朝日新聞) - goo ニュース

 江沢民政権以来、国を挙げての徹底的な反日教育行ってきた中国においては、日本や日本人に対する感情は、決して芳しいものではないと考えられてきました。しかしながら、詐欺騒動をきっかけに日本国総領事館に押し掛けたという中国国民の行動は、根強い反日感情にも変化の兆しが見えてきたことの証でもあるかもしれません。

 そうして、中国国民が日本国に対して望んでいる役割もはっきりしてきました。それは、中国共産党政権に、外部圧力をかけて欲しいということです。中国では、法整備が進んでおらず、一党独裁下の官僚腐敗は目に余るものがあります。民主的な政治制度もありませんので、中国国民には、自らの不満を政府に伝える経路もないのです。

 日本国は、中国の人々が初めて日本に寄せた期待を裏切ることがあってはなりません。現在、与党の谷垣氏らが訪中し、中国共産党幹部等と会見を行っていますが、中国国民から反発を買っている共産党政権にお追従を言うよりも、日本国は、中国国民の声にこそ誠実に応えるべきではないか、と思うのです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする