蕎麦喰らいの日記

蕎麦の食べ歩き、してます。ついでに、日本庭園なども見ます。風流なのが大好きです。

四谷界隈

2015-01-26 23:00:27 | お散歩
永井荷風はその随筆「日和下駄」で、外濠の堤が迂曲する本村町からの眺めを、東京での最も美しい景色の一つに数えている。
それ以来、ほぼ100年が経過しているが、外濠の姿はかろうじて今に残されている。


外濠の南側に甲武鉄道は開通したが、堤の傾斜や水をたたえた濠の姿は、おそらく旧幕府の時代から大きくは変わっていないのだろう。
細かな変化は明らかで、数十年前には外堀通り沿いには、ほとんど潅木は植えられていず、濠の姿をもっとはっきりと見定めることができた。


四谷見附から反対側に足を伸ばせば、ヴェルサイユを模した赤坂離宮がそびえる。
その昔、この石造りの建築は日本の風土には適さず、梅雨時など湿度の高い時期には室内が結露し、壁から梅雨が滴る音が驚くほどのものであったという話を聞いた記憶がある。


明治神宮外苑のイチョウ並木は、東京の並木道の中でも白眉である。
今は全く葉は落ちて枝がそのままの姿を見せているが、紅葉の時期には黄金色の紅葉が見事である。


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2 コメント

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Unknown (j-gardenn-hirasato)
2015-01-28 07:00:05
この界隈は、
ウロウロしたことがありません。
イチョウの黄葉の頃は、
綺麗なんでしょうね。
娘が大学に合格して、
東京で一人暮らしを始めたら、
そこを起点に、
あちこち巡りたいです。
Unknown (kikouchi)
2015-01-28 23:03:22
>j-garden-hirasatoさん
お江戸は武家の都であったためか、公式な舞台となると松を始めとした常緑樹が主体となる風景の造りがなされたように思います。
もちろん、下町へ出れば隅田川沿いの堤の桜は、名物でしたが。
j-gardenさんの春の都の記事を、楽しみにお待ちしております。

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